帆装船の帆の最適設定角探索方法

開放特許情報番号
L2008005258
開放特許情報登録日
2008/10/10
最新更新日
2016/6/22

基本情報

出願番号 特願2004-101115
出願日 2004/3/30
出願人 独立行政法人海上技術安全研究所
公開番号 特開2005-280617
公開日 2005/10/13
登録番号 特許第4012969号
特許権者 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所
発明の名称 帆装船の帆の最適設定角探索方法
技術分野 輸送
機能 検査・検出
適用製品 帆装船の帆の最適設定角探索システム
目的 複数帆が船体上に存在し、帆どうしや船体との干渉影響により単独状態の帆性能と異なる場合に最大推進力を得るための帆装船の帆の最適設定角探索方法を提供する。なお、帆が単独で船体上に存在する場合においてもこの方法により最大推進力を得ることが可能である。
効果 複数の帆を備えた模型船を用いて、風洞実験により船体に対する種々の風向につき各帆の最適設定角を系統的に求めることができる。さらに、複数の帆を備えた実船を岸壁などに係留して、風による係留索の張力を計測することにより各帆の最適設定角を求める場合は、船体の係留状態を変化させることによって船体に対する所定の風向を種々の設定状況に変化させることができるので、各帆の最適設定角について多様なデータを得ることができる。
技術概要
図1はこの方法を示す風洞内要部の平面図である。この方法では、まず、各帆6a〜6dを船体に対する風Wの所定の風向において迎角ゼロとした初期状態から一斉に同じ回転方向および同じ回転速度で鉛直線のまわりに徐々に旋回させながら、張力計6を用いて、第1の帆6aにつき最大の推力を得るための最適設定角(船体中心線に対する角度)αを求める。ついで、第1の帆6aを、その最適設定角αで停止させたまま第2の帆6b、第3の帆6c、…をさらに同じ回転方向および同じ回転速度で鉛直線のまわりに徐々に旋回させながら、張力計6を用いて第2の帆6bにつき最大の推力を得るための最適設定角βを求め、以下順次同様の手順により各帆の最適設定角を求める操作が行われる。このような帆の最適設定角の探索は、風Wに対する模型船3の向きを係留索5a、5bの調節により順次所要の角度(例えば5度)ずつ変えながら行われ、このようにして得られた各帆6a〜6dについての多様なデータが実船における帆の制御系に用いられる。図2は、この方法により得られた帆の最適設定角を用いて帆の制御を行う場合の制御系を示すブロック図である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 複数の帆を備えた実船の同帆と推進用主機関との併用状態での航走時に、船速を一定に保った際の主機関の燃料消費の減少量は、各帆の推力に対応するので、減少量が最大となるときの各帆の設定角が最適のものとして容易に求められるようになる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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