緑色蛍光ガラス
- 開放特許情報番号
- L2008005129
- 開放特許情報登録日
- 2008/9/26
- 最新更新日
- 2015/9/25
基本情報
出願番号 | 特願2008-169741 |
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出願日 | 2008/6/30 |
出願人 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 | |
公開日 | 2010/1/14 |
登録番号 | |
特許権者 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 | 緑色蛍光ガラス |
技術分野 | 無機材料、電気・電子 |
機能 | 材料・素材の製造 |
適用製品 | 蛍光ガラス、緑色蛍光ガラス、紫外線による励起によって緑色発光する蛍光ガラス、紫外発光ダイオードと蛍光ガラス板とを組合わせた照明・ディスプレイデバイス |
目的 | 紫外発光ダイオードが低価格で量産可能となり、光源の水銀フリー化の要請もあって、この光源と蛍光体を組合せて照明・ディスプレイ用の光源としての利用が期待されているが、長寿命な平面光源を得るには、紫外線を可視の面に変換する蛍光板が必要である。しかし、現在提案されている蛍光ガラスは、製造工程が煩雑、耐久性が不十分、輝度の低い発光しか得られない、色純度が低い等の問題がある。そこで、紫外発光ダイオードによる波長365nm以上の紫外線で励起した場合にも高輝度な緑色蛍光を呈し、しかも耐久性に優れた蛍光ガラスを提供する。 |
効果 | この蛍光ガラスは、波長350nm以上の長波長の紫外線でも高輝度に緑色発光し、しかも紫外線劣化の少ない耐久性に優れた蛍光ガラスである。よって、この蛍光ガラスを固体発光素子である紫外LEDと組み合わせることで、長寿命な照明、ディスプレイデバイスを作製することができる。この蛍光ガラスのうち透明性の良好なものは、紫外線の非照射時には透明であるから、例えば、夜間時のみ発光する透明な看板、フィールドシーケンシャルLCDのR,G、B切り替えバックライトなどに利用できる。この蛍光ガラスはTbの含有量が少なく低価格になる。 |
技術概要![]() |
紫外線による励起によって緑色発光する蛍光ガラスに関し、特に、波長350nm以上の紫外線によっても高輝度に緑色発光する蛍光ガラスに関する。この蛍光ガラスは、SiO↓2を85mol%以上、Tbを0.04〜0.75mol%、Ceを0.09〜1.5mol%、及び希釈元素をTb量に対して0〜2倍モル含有するガラスであって、多孔質ガラスを焼成して得られるものであり、そしてCeの含有量がTbの含有量より多いガラスからなる。この蛍光ガラスは、SiO↓2を主成分とする多孔質ガラスに、Tb、Ce、及び必要に応じて希釈元素をドープさせた後、還元性雰囲気下で焼成することにより製造することができる。希釈元素は、Li, B, Na, Mg, Al, P, K, Ca, Zn, Ga, Ge, Rb, Sr, Y, Zr, Sn, Cs, Ba, La, Gd及びTlから選ばれる。Ceと希釈元素の合計含有量は、Tb含有量の2倍モル以上であることが好ましい。用いる多孔質ガラスは、SiO↓2を90mol%以上含有し、平均細孔径1〜10nmの連続細孔を有する多孔質体であることが好ましい。図は、蛍光ガラスの励起波長350nmの発光スペクトルおよび発光波長543nmの励起スペクトルを示すグラフである。 |
イメージ図 | |
実施実績 | 【無】 |
許諾実績 | 【無】 |
特許権譲渡 | 【否】 |
特許権実施許諾 | 【可】 |
登録者情報
登録者名称 | |
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その他の情報
関連特許 |
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