出願番号 |
特願2008-165059 |
出願日 |
2008/6/24 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2010-008109 |
公開日 |
2010/1/14 |
登録番号 |
特許第4999007号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
抗原抗体反応を利用した標的物質検出用チップ |
技術分野 |
食品・バイオ、生活・文化 |
機能 |
検査・検出、安全・福祉対策 |
適用製品 |
標的物質検出用チップ、標的物質検出方法、標的物質検出用キット、抗原抗体反応を利用した標的物質検出用チップ |
目的 |
生命現象解明のため、タンパク質と他の分子との相互作用解析が精力的に行われているが、各種タンパク質間、或いはタンパク質及び他の分子間の相互作用の種類は膨大で、多数を一度に感度良く検出するツールが望まれている。さらに、少量のタンパク質で多数の相互作用を感度良く検出することも重要である。プロテインチップは測定に使用するサンプル及び試薬を減らすと、検出感度が低下する問題が有り、さらなる感度及び精度の向上が求められている。そこで、標的物質を高感度及び高精度で検出可能な、標的物質検出用チップを提供する。 |
効果 |
この標的物質検出用チップによれば、一度に1又は2種以上の標的物質を高感度及び高精度に検出することができる。これにより、例えば従来は分析不可能であった程の少量の標的物質を、一度に複数種検出することが可能となり、タンパク質間相互作用及びタンパク質と他の分子との相互作用の解析が促進され得る。また、医療現場においても、POCT(Point Of Care Testing)検査として利用できることから、自宅やベッドサイドで病気の予防及び診断のために利用することができる。 |
技術概要
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標的物質検出用チップ、このチップを用いた標的物質検出方法、およびこのチップを供えるキットに関する。標的物質検出用チップは、標的物質の検出が認識される判定領域を1又は2以上有し、夫々の判定領域が、標的物質と抗原抗体反応を起こす検出用タンパク質を固定化した固定化領域を独立して2以上備える抗原抗体反応により標的物質を検出するためのチップである。判定領域において、ある1つの検出用タンパク質固定化領域と、これの隣に存在する他の検出用タンパク質固定化領域との間隔は、より好ましくは1〜500μm、さらに好ましくは1〜100μmである。1つの判定領域が備える固定化領域の数は、1つの判定領域内に、4〜2000、なかでも25〜500の固定化領域を備えるものが好ましい。チップが有する判定領域の数は、1〜100000の判定領域を有することができる。標的物質検出方法は、標的物質検出用チップの判定領域に検体を接触させ、この判定領域内の検出用タンパク質と検体中の標的物質とを結合させる第一工程と検出用タンパク質と結合した標的物質を検出する第二工程からなる。図は、PICP抗原を検出したときの結果、検出に用いた標的物質検出用チップの模式図である。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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