タンパク質の製造方法、およびウィルスの増殖促進方法

開放特許情報番号
L2008004966
開放特許情報登録日
2008/9/12
最新更新日
2014/12/18

基本情報

出願番号 特願2009-507454
出願日 2008/3/17
出願人 国立大学法人 岡山大学
公開番号 WO2008/120570
公開日 2008/10/9
登録番号 特許第5634710号
特許権者 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 タンパク質産生用およびウイルス増殖用の培地
技術分野 食品・バイオ
機能 その他
適用製品 タンパク質産生用およびウィルス増殖用の培地
目的 動物細胞を用いて所望のタンパク質の産生および/または所望のウイルスの増殖させるための細胞培養用培地及びこれらの培地を用いたタンパク質の産生方法およびウイルスの増殖促進方法を提供する。
効果 この培地を用いることで、例えば遺伝子工学的手段により有用なタンパク質を産生させる場合に、特定の発現プロモーターが活性化され、効果的にタンパク質の産生が行われる。また、動物細胞培養によりウイルスを増殖させる場合にも、より効率的に行うことができる。
技術概要
 
糖代謝に関与する酵素の発現促進に用いられるD−ダルコースは、ウイルス由来やその他の発現プロモーターをほとんど活性化しないものの、特定の糖類を含む培地を用いて動物細胞を培養すると、細胎内に組み込まれた特定の発現プロモーターが活性化されてタンパク質の産生が促進し、または細胞に感染しているウイルスが顕著に増殖する。動物細胞を用いて、タンパク質を産生および/またはウイルスを増殖させるための細胞培養用培地は、フルクトース、マルツロース、ラクツロース、メリビオース、ラフィノース、キシリトール、イノシトール、マンニトール、ソルビトール、ラクチトール等から選ぶ1種以上の糖を含む。細胞培養用培地に含まれる糖濃度は、1.0〜10w/V%である。動物細胞を用いたタンパク質の産生および/またはウイルスの増殖方法は、タンパク質を産生及び/又はウイルスを増殖する細胞を人為的に構築した細胞を、細胞培養用培地を用いて培養する。
実施実績 【試作】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 例えば、天然物からの精製が困難なタンパク質を、遺伝子工学的手段により動物細胞から産生させる場合に、発現プロモーターの選択やウイルス由来ベクターの使用により、効率的にタンパク質を産生させたり、ウイルスワクチンの生産量を増大させることができる。また、ウイルス製造の効率化によりウイルス研究が促進され得る。
改善効果2 本発明の適用により、ウイルス感染症の検査における感度を向上できる可能性がある。従って、本発明は、今後一層の発展が期待されている生化学分野の発展に寄与し得るものとして極めて有用である。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【有】   
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