出願番号 |
特願2007-071294 |
出願日 |
2007/3/19 |
出願人 |
国立大学法人 岡山大学 |
公開番号 |
特開2008-272598 |
公開日 |
2008/11/13 |
登録番号 |
特許第4967131号 |
特許権者 |
国立大学法人 岡山大学 |
発明の名称 |
廃棄物の処理方法 |
技術分野 |
無機材料、生活・文化、機械・加工 |
機能 |
環境・リサイクル対策、安全・福祉対策、加熱・冷却 |
適用製品 |
都市廃棄物や産業廃棄物、廃棄物焼却灰の有害物質処理 |
目的 |
近年、廃棄物中の重金属の含有比率が高まってきており、これら廃棄物焼却後の焼却灰の中に残存する重金属による環境汚染が問題になっている。かような重金属類の溶出抑制の観点から、セメント類または薬剤による固化処理や、高温で溶融化してスラグとする溶融処理など、様々な処理が行われている。しかし従来の方法は、重金属の溶出抑制効果が小さい、溶出の安定した抑制が長期間にわたって保証されていない、或いは価格が極めて高いことから処理費用が嵩むとといった問題を残している。この技術はこれ等の問題に対応できる廃棄物処理方法を提案する。 |
効果 |
都市廃棄物や産業廃棄物の焼却灰を、そこに含まれる有害な重金属などが長期間にわたって再溶出しない形で、安定して処理することができ、また、焼却灰に含まれている成分を利用して焼却灰の安定化をはかるために、特に低コストでの安定化処理が実現する。 |
技術概要
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廃棄物の焼却灰に含まれる有害な重金属などを長期間にわたって再溶出させないために、焼却灰を固化して処理する際に、まず、特定3成分Al、Ca、及びSiの含有量を調整する。この特定3成分の含有量調整は、廃棄物の焼却灰に高炉スラグおよび石炭灰のいずれか一方または両方を混合することにより、Al≧2.0mol/kg、Ca≧3.0mol/kgおよびSi/Al≧1を満足する成分組成に調整する。その後、水を加えてから80℃以上で6時間以上の熱処理(好ましくは水蒸気雰囲気下で12時間以上)を施して養生(一次固化)する。この養生固化体を粉砕し、接合剤、例えばポルトランドセメントを主成分とするセメントと水を加えて、室温で好ましくは24時間以上、または蒸気養生で少なくとも6時間以上養生(二次固化)することにより廃棄物の安定した処理を実現する。一次固化灰とセメントの質量比は2:1となるようにし、水はできる限り少ない量で混合することが好ましい。焼却灰の成分組成は、主に重金属類の吸着効率の観点から規定するものであり、Caの含有量は3.0mol/kg以上とすることで二次固化体の圧縮強度5N/mm↑2が達せられる。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【試作】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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