出願番号 |
特願2008-123615 |
出願日 |
2008/5/9 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2009-270177 |
公開日 |
2009/11/19 |
登録番号 |
特許第5142270号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
粉末材料と有機バインダーを含有する成形体からそれに含まれる有機バインダーを抽出除去する方法 |
技術分野 |
有機材料、化学・薬品 |
機能 |
材料・素材の製造、洗浄・除去、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
粉末材料と有機バインダーを含有する成形体からそれに含まれる有機バインダーを抽出除去するシステム |
目的 |
有機バインダー成分の吸着を容易にし、同時に環境への負荷を最小限にしながら吸着した成分の再処理を可能に、更には、脱脂効率の向上を図ることができる、工業的に極めて有利な粉末成形体からそれに含まれる有機バインダー成分を除去する方法を提供する。 |
効果 |
有機バインダー成分の抽出除去が容易となり、同時に環境への負荷を最小限にしながら吸着した有機バインダー成分の再処理を可能とすることができる。また、二酸化炭素を循環させなくても効率的に脱脂処理を行うことができる。更には、従来の固体吸着剤を用いた場合に比し、脱脂効率の向上を著しく高めることができる上、有機バインダーが溶出された液体吸着剤を揮発あるいは蒸留などの簡便な手段により抽出有機バインダー成分の再生が可能であり、抽出成分を再度、有機バインダーとして再利用することも可能である。 |
技術概要
 |
粉末材料と有機バインダーを含有する成形体からそれに含まれる有機バインダーを超臨界ガスを用いて抽出除去する方法において、液体吸着剤の存在下で、超臨界流体を成形体に接触させ、有機バインダーを液体吸着剤に溶出させる。図1は有機バインダーの抽出除去方法の説明図である。ボンベに蓄えられた液体二酸化炭素1は高圧ポンプ2によって脱脂槽3に送られる。脱脂槽3は加熱ヒーター6により臨界点温度以上に加熱されているため、二酸化炭素は超臨界状態となり、成形体8のバインダー成分を抽出する。抽出されたバインダーはヘキサンやエタノール等の液体吸着剤4に吸着され脱脂槽内3で対流してふたたびバインダーを吸着する。このように超臨界二酸化炭素は脱脂槽内で循環するため減圧バルブ5は閉められており、二酸化炭素の減圧、加圧を繰り返す必要はない。脱脂処理後、二酸化炭素は減圧バルブ5で減圧されて外に放出される。放出二酸化炭素が大量である場合は気体状態になった二酸化炭素炭素を二酸化炭素液化ポンプ7で再び液化しボンベ1に蓄えればよい。また、液体吸着体剤は処理後、脱脂槽内の残圧を利用して、液体吸着剤排出バルブ10より排出される。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
|