出願番号 |
特願2006-182912 |
出願日 |
2006/7/3 |
出願人 |
国立大学法人信州大学 |
公開番号 |
特開2008-013855 |
公開日 |
2008/1/24 |
登録番号 |
特許第4774518号 |
特許権者 |
国立大学法人信州大学 |
発明の名称 |
ポリビニルアルコール系繊維の製造法 |
技術分野 |
繊維・紙 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
PVA系繊維、アスベスト代替繊維材料、セメント補強材 |
目的 |
水溶液状態のPVAにヨウ素およびヨウ化物塩を添加した紡糸溶液をゲル紡糸し、延伸することによって優れたPVA系繊維を製造する方法の提供。 |
効果 |
本技術の高強度PVA系繊維の製造法によれば、重合度が1500程度のものであっても、1.9GPa程度の高強度の繊維を得ることができる。しかも、水溶液系であるため、有機溶媒系に比較して低コストである。 |
技術概要 |
この技術では、重合度1500、ケン化度99.9mol%のPVAをポリマー濃度が20重量%となるよう蒸留水に加え、約90℃の温度でポリマーが完全に溶解するまで撹拌・溶解させた。これとは別に蒸留水10gにヨウ素0.3g、ヨウ化カリウム0.39gを加えて良く撹拌して完全に溶解し、ヨウ素−ヨウ化カリウム水溶液を作製した後、20重量%のPVA水溶液30gと加熱混合させた。この際、混合した紡糸原液中のPVA濃度は15重量%となっている。この紡糸原液を孔径0.84mmのノズルから、−20℃に保たれた冷メタノール中に吐出し、ゲル繊維を作製した。得られた繊維は、PVA−ポリヨウ素イオン錯体の形成を示す紫色に呈色しており、真円状の断面で均質な構造を有していた。紡糸したゲル繊維を2日間冷メタノール中に浸漬させ脱溶媒を進めた後、30℃で2時間乾燥させ、さらに60℃で2時間減圧乾燥させることで繊維の乾燥を行った。延伸は手回し延伸機を用い、初期試料長10mmにし、オーブン中160℃で延伸を行った。その結果、最大延伸倍率28倍の高延伸繊維が得られた。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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