出願番号 |
特願2006-185129 |
出願日 |
2006/7/5 |
出願人 |
独立行政法人酒類総合研究所 |
公開番号 |
特開2008-011751 |
公開日 |
2008/1/24 |
登録番号 |
特許第5137096号 |
特許権者 |
独立行政法人酒類総合研究所 |
発明の名称 |
特定の麹菌の同定方法 |
技術分野 |
食品・バイオ |
機能 |
食品・飲料の製造 |
適用製品 |
酒類 |
目的 |
麹菌は古来より日本の醸造産業に利用されており、その安全性は、GRAS(米国FDA)として認められている。麹菌の類縁糸状菌であるアスペルギルス・フラブスには、カビ毒アフラトキシンを生産する株が存在するが、麹菌がアフラトキシンを生産しないことはすでに証明されている。本発明は、アスペルギルス・フラブスの有するアフラトキシン生合成遺伝子クラスターと類似したゲノム領域の大部分を欠失した麹菌株の特異的な同定を目的とする。 |
効果 |
アフラトキシン生合成遺伝子群類似配列の大部分を欠損する、アフラトキシンを生合成する能力が全くないことが染色体構造から確定的な麹菌を簡便に同定することができる。従って、本発明の方法を適用して同定された、アフラトキシン生合成遺伝子群類似配列を欠損する、アフラトキシンを生合成する能力が全くないことが確定的な麹菌を容易に食品産業に利用することができ、ひいては消費者に対して安心感を与えることができる。 |
技術概要 |
麹菌は、アスペルギルス・フラブスのアフラトキシン生合成遺伝子クラスターと類似したゲノム領域の構造からグループ1〜3に分類されている。このうちグループ3株は、アフラトキシン生合成遺伝子群類似配列の大部分を欠失し、グループ1及び2株とは異なる染色体構造をしていることが明らかとなった。そこで、麹菌グループ3株のアフラトキシン生合成遺伝子群類似配列分断領域を特異的に増幅するようなPCRプライマーセットを設計することで、グループ3株を特異的に同定することが可能となった。 すでに安全性が確立されている麹菌ではあるが、グループ3に属する麹菌株では、ゲノム構造上からアフラトキシンを生産する能力が完全に失われ安全であることが証明された。このようなグループ3に属する麹菌を特異的に同定、食品産業に利用することで、消費者へさらなる安心感を与えることができる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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