出願番号 |
特願2008-018492 |
出願日 |
2008/1/30 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2009-179501 |
公開日 |
2009/8/13 |
登録番号 |
特許第5516926号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
規則構造を有する単斜晶系リチウムマンガン系複合酸化物およびその製造方法 |
技術分野 |
電気・電子、無機材料 |
機能 |
材料・素材の製造、機械・部品の製造 |
適用製品 |
2次電池、電池 |
目的 |
この発明は、資源的な制約が少なく且つ安価な原料を使用して、低価格のリチウムイオン電池用正極材料と比較して、より優れた充放電特性を発揮できる新規な材料を提供する。 |
効果 |
この発明のリチウムマンガン系複合酸化物は、平均放電電圧3V以上を保持でき、リチウムコバルト酸化物系正極材料と同等またはそれ以上の放電容量(250mAh/g以上)および放電重量エネルギー密度(700mWh/g以上)を有し、かつ放電サイクル時の曲線形状変化が少ない、正極材料として有用な物質である。 |
技術概要
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従来、リチウムイオン二次電池用の材料としては、リチウムコバルト酸化物が用いられていた。しかしリチウムコバルト酸化物は、希少金属であるコバルトを多量に含んでおり、価格と資源枯渇の点が問題とされていた。この発明は、二次電池用の材料としてリチウムマンガン系複合酸化物を用いることによって資源的制約の問題を解決するものである。 この発明のリチウムマンガン系複合酸化物は、組成比がLi↓1↓+↓X(Mn↓1↓―↓m↓―↓nFe↓mTi↓n)↓1↓―↓xO↓2で表され、単斜晶Li↓2MnO↓3型層状岩塩型構造を有するリチウムマンガン系複合酸化物であって、単斜晶Li↓2MnO↓3型層状岩塩型構造の結晶相の遷移金属含有層内の6角網目規則構造において、6角網目中心位置の遷移金属占有率が6角網目格子構成位置の遷移占有率より大きいことを特徴としている。この構造により、資源的な制約が少なく、安価な原材料を使用して、優れた充放電特性を発揮できるリチウムイオン電池を提供できる。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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