出願番号 |
特願2008-015397 |
出願日 |
2008/1/25 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2009-172657 |
公開日 |
2009/8/6 |
発明の名称 |
高性能マグネシウム合金部材及びその製造方法 |
技術分野 |
金属材料 |
機能 |
材料・素材の製造、鋳造・鍛造 |
適用製品 |
高性能マグネシウム合金部材、高性能マグネシウム合金部材の製造方法、マグネシウム合金押出し材 |
目的 |
マグネシウムは、低密度で、易リサイクル性で、資源も豊富で、次世代の構造用軽量材料として注目される。現在、マグネシウム製品の多くは、鋳造法で作製され、鋳造欠陥を補うための後処理が必要である、歩留りが低い、部材の強度・剛性に問題があるといった欠点がある。一方、塑性加工プロセスは有効と言えるが、マグネシウム合金押出し材の製品化は低い常温延性から少なく、あっても生産性が低い。そこで、マグネシウム合金押出し材の集合組織を簡便に制御して、高性能マグネシウム合金部材を製造する方法及び高性能マグネシウム合金部材を提供する。 |
効果 |
この方法は、ねじり押出し法を適用することにより、常温延性が改善された高性能マグネシウム部材及びその製造方法を提供することができ、マグネシウム合金にねじり押出し法を適用することで、押出し方向の{0002}面シュミット因子を増加させ、延性を飛躍的に増大させ、常温での成形能を飛躍的に改善することを可能とし、集合組織を制御したマグネシウム合金押出し部材を簡便に造り出すことが可能となる。 |
技術概要
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この方法は、マグネシウム合金の集合組織を制御して常温延性が改善された高性能マグネシウム合金部材を製造する方法であって、ねじり押出し法を適用した熱間押出し成形によりマグネシウム合金押出し材を作製する際に、パンチの押し込み速度とダイスの回転速度により剪断応力を制御するものである。また、この方法により作製された高性能マグネシウム合金部材を、熱処理に供して焼鈍するするものである。更に、常温延性が改善されたマグネシウム合金製部材であって、押出し方向に対して垂直な面を測定面として{10−10}面集合組織を測定した時、最大強度を示す結晶方位が、押出し方向に対して15°以上傾いているものである。この方法において、パンチの押し込み速度に比して、ダイスの回転数を大きくして、剪断変形成分を大きくし、{0002}面が押出し方向に傾いた集合組織を造り込むこと、及び押出し成形と同時に試料に剪断変形を付与することにより、{0002}面を押出し方向に対して15°〜30°傾け、押出し方向の{0002}面シュミット因子を増大させることを好ましい実施の態様とする。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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