耐圧性に優れた鋳物用無鉛銅合金

開放特許情報番号
L2008000038
開放特許情報登録日
2008/1/11
最新更新日
2022/6/27

基本情報

出願番号 特願2004-344541
出願日 2004/11/29
出願人 滋賀バルブ協同組合、滋賀県
公開番号 特開2006-152373
公開日 2006/6/15
登録番号 特許第3957308号
特許権者 滋賀バルブ協同組合、滋賀県
発明の名称 耐圧性に優れた鋳物用無鉛銅合金
技術分野 金属材料
機能 材料・素材の製造
適用製品 耐圧性に優れた鋳物用無鉛銅合金
目的 水質悪化を招く鉛を含有させずとも優れた耐圧性および被削性を発揮すると共に、強度、伸び等の機械的特性にも優れ、水栓金具や接水栓等の素材として有用な鋳物用無鉛銅合金を提供する。
効果 この銅合金では、Sと共にFeやNiを含有させることによって銅マトリクス内に硫化物を効果的に分散させることができ、水質悪化を招く鉛を含有させずとも優れた耐圧性および被削性を発揮すると共に、強度等の機械的特性にも優れた鋳物用無鉛銅合金が実現できた。この銅合金は水栓金具や接水栓等の素材として有用である。また、Pbの代替となる元素には、資源の豊富なSやFeを基本的に用いるものであるので、資源問題も招くことはない。
技術概要
 
耐圧性に優れた鋳物用無鉛銅合金は、S:0.05〜1.5%(質量%)、Sn:10%以下(0%を含まない)およびZn:10%以下(0%を含まない)を夫々含有すると共に、Fe:0.5%以下(0%を含まない)および/またはNi:3.0%以下(0%を含まない)を含有し、残部がCuおよび不可避不純物からなり、且つ硫化物が分散されたものである。Sの含有量は0.05〜0.6%であるのが好ましい。Snは銅合金の強度(引張強さ)を向上させるのに有効な元素である。特に、Sを含有することによって、低下する強度を、Snを含有させることによって補填することに効果がある。例えば、Sを0.6%超〜1.5%程度含有させた場合には、強度が低下する傾向を示すが(図1参照)、Sを含有させることによる被削性向上効果を維持しつつ(図2参照)、良好な強度を確保する上で有効な元素である。こうした効果は、その含有量が多くなればなるほど大きくなるが、過剰に含有されると機械的特性を劣化させるので(図5参照)、10%以下とすべきである。
実施実績 【有】  水道メータケース、バルブ部品等
許諾実績 【有】  株式会社ビワライトにて管理
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【有】
国外 【無】   
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