出願番号 |
特願2007-107467 |
出願日 |
2007/4/16 |
出願人 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2008-266039 |
公開日 |
2008/11/6 |
登録番号 |
特許第4863290号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
炭素ナノシート複合体の製造方法、並びに該方法により得られた複合体を用いた有機性汚染物質の除去方法及び除去剤 |
技術分野 |
機械・加工、無機材料 |
機能 |
材料・素材の製造、洗浄・除去、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
極微量の有機性汚染物質の除去、残留性有機汚染物質、環境ホルモン、有機性環境汚染物質 |
目的 |
有機性環境汚染物質を取り除くための処理剤であって、さらに高効率で、かつ、調製手段が繁雑でない処理剤を提供すること、また、極微量な有機性環境汚染物質を完全に除去し得る方法を提供することの実現。 |
効果 |
この方法により製造された炭素ナノシート複合体は、その層間に有機性汚染物質を取り込むことにより、低濃度で存在する有機性汚染物質を吸着、濃縮し、省エネルギーの条件下で完全に無害化することができ、特に数〜数十ppb程度の極低濃度有機性汚染物質の除去処理への対応が可能である。 |
技術概要
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この技術は、予め有機チタン化合物を酸性水溶液中で加水分解して透明なチタニアを製造し、得られた透明ゾルを、層状グラファイト酸化物を塩基性水溶液中で撹拌することにより剥離して得られたシート状グラファイト酸化物の分散液と混合・撹拌し、その後、これを焼成する酸化チタン導入炭素ナノシート複合体の製造方法とする。グラファイト酸化物の層状体は、例えばグラファイトを濃硫酸と硝酸との混合液中に浸し、塩素酸カリウムを加え、反応させるか、或いは濃硫酸と硝酸ナトリウムの混合液中に浸し、過マンガン酸カリウムを加え、反応させることにより調製される。これらの処理によりグラファイトの炭素原子の少なくとも一部は、sp↑2状態からsp↑3状態に変化し、いわゆるベンゼン環を形成している炭素原子のような状態から飽和の脂肪族の炭素原子の状態に変化し、これらの変化した炭素原子に酸素原子や水素原子などが結合して、層間に酸素原子を導入することができる。このようにして製造されたグラファイト酸化物層状体の層間距離は、通常0.6〜1.1nm程度である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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