改善効果1 |
この傾斜地利用型環境調節システムにおいては、蓄熱体により冷却される気流加速流路を具えていても良く、かかる気流加速流路を、傾斜地利用型環境調節システムにおける構造物の内部空間に接続して設ければ、その気流加速流路内の空気を冷却して下降流動させることで構造物の内部空間を減圧し得て、地中流路内の空気の下降流動を間接的に加速させることができ、これにより構造物の内部空間の換気効率を高めることができる。 |
改善効果2 |
この傾斜地利用型環境調節システムにおいては、地中流路の一部が、水や氷等の蓄熱体により冷却される前記気流加速流路を形成するようにしても良く、このようにすれば、地中流路内の空気の冷却効率を高めることができ、ここにおける水や氷等の蓄熱体は、例えば、湖沼の深層等から導いたり、通年存在する氷河の氷や万年雪、氷雪水等を用いたりしても良い。 |
改善効果3 |
例えば、外気温より地温が高い冬期等に、地中流路内で加温された暖かい空気を空気吐出口から所定場所の開放空間である植物栽培地で栽培している植物へ向けて吐出させてその植物の霜害等を防止したり、地中流路内で冷却された冷たい空気を空気吐出口から所定場所の開放空間である畑や圃場等に供給して農業従事者の高温障害を防止したりすることができ、また、暖かい空気を道路に冬期の凍結防止のために供給することもできる。 |