出願番号 |
特願2008-548356 |
出願日 |
2007/12/7 |
出願人 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
WO2008/069322 |
公開日 |
2008/6/12 |
登録番号 |
特許第5273544号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
金属配位化合物およびこれを用いた発光材料 |
技術分野 |
有機材料、電気・電子、情報・通信 |
機能 |
材料・素材の製造、機械・部品の製造 |
適用製品 |
金属配位化合物、発光素子、赤色発光素子、発光材料、有機電界発光素子材料、エレクトロケミルミネッセンス素子材料 |
目的 |
近年、発光素子に用いられる各種有機材料の開発、特に発光材料として、励起三重項状態からの発光に利用する燐光材料に注目が集まっている。なかでも、トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム錯体に代表されるオルトメタル化イリジウム錯体が注目されているが、この燐光材料では緑色発光に限定されるため新規燐光材料の開発が望まれている。そこで、高輝度・高効率発光が可能で耐久性に優れた発光素子、ならびに発光素子に使用でき、各種発光材料にも適用できる新規な金属配位化合物を提供する。 |
効果 |
この新規な金属配位化合物は、低消費電力で効率よく、可視光領域(特に赤色領域)に高輝度発光を示すことから、この化合物を用いた発光素子は、表示素子、ディスプレイ、バックライト、分析機器の検出部、電子写真、照明光源、記録光源、露光光源、読み取り光源、標識、看板、インテリア等の分野に好適である。また、医療用途、写真用材料、UV吸収材料、レーザー色素、カラーフィルター用染料、色変換フィルター、発光センサー、発光プローブ、光通信等にも適用可能である。 |
技術概要
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白金族元素を中心金属として有する一般式(1)、(2)又は(11)で表される新規金属配位化合物を提供する(式中、R↑1〜R↑6、R↑5↑7〜R↑6↑8は水素原子又は置換基、Mは白金族元素、M↑1はイリジウム、白金、ロジウム又はパラジウム、mは1〜3、nは0〜2の整数、m+n=2又は3、kは0〜2、m↑1は1又は2の整数、環Aは芳香族炭化水素環又は芳香族へテロ環、Lは2座配位子、Qはカウンターアニオン、Xはハロゲンを表す)。これら金属配位化合物を発光素子の発光層或は発光層を含む複数の有機化合物層に含有させることで、可視光領域(特に赤色領域)に優れた発光色を有する発光素子が得られる。また、この化合物を用いた赤色発光素子を基本とし、青〜緑色発光素子を組合わせることで、高効率白色発光素子を作製できる。この金属配位化合物は、シクロペンタ[de]キノリン骨格の2位に環Aが結合した2座有機配位子を有するもので、この2座配位子と中心金属である白金族元素とが結合を形成すると、白金族元素の重原子効果により、励起1重項状態から励起3重項状態への項間交差が促進され、この金属配位化合物は高効率に燐光発光を示す。図は発光スペクトルの1例。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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