出願番号 |
特願2005-133378 |
出願日 |
2005/4/28 |
出願人 |
独立行政法人物質・材料研究機構 |
公開番号 |
特開2006-307081 |
公開日 |
2006/11/9 |
登録番号 |
特許第4822203号 |
特許権者 |
国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
発明の名称 |
リチウム含有サイアロン蛍光体およびその製造法 |
技術分野 |
電気・電子、化学・薬品 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
リチウム含有サイアロン蛍光体 |
目的 |
リチウムを同時ドープした原料組成から低融点の液相を介して、結晶性のよいα−サイアロンを合成することにより高強度の発光を得る。また、Eu↑2↑+と共にLi↑+を同時ドープし、発光を短波長にシフト(ブルーシフト)させることにより演色性に優れた白色LEDを製造する。 |
効果 |
青色LEDを励起光とする白色LEDの高輝度化を可能とする蛍光体が提供できる。また、従来のα−サイアロン蛍光体に比べても広いスペクトル範囲の発光を示すため、単一の蛍光体でさまざまな色調の白色光が得られる。従って、広範囲のニーズに対応する白色発光装置として適用できる。さらに、α−サイアロンは耐熱材料として開発されたため、熱的・機械的および化学的安定性が高い。従って、厳しい環境下においても安定的な動作が可能で耐光性に優れたα−サイアロン系蛍光体が提供される。 |
技術概要 |
一般式(Li↓x、Ca↓y、Eu↓z)(Si↓1↓2↓−↓(↓m↓+↓n↓)Al↓m↓+↓n)(O↓nN↓1↓6↓−↓n)で示されるα−サイアロンであって、0<x<2.0、0<y<2.0、0<z≦0.5(ただし0.3≦x+y+z≦2.0)、0<m≦4.0、0<n≦3.0の範囲であるリチウム含有サイアロン蛍光体である。望ましくは、0<x<1、0<y<1、0<z≦0.3の範囲である。Li含有α−サイアロン蛍光体は、原料の混合粉末を窒素雰囲気中で1500−2000℃の範囲内で加熱して得られる。原料の酸化を防ぐには、原料粉末を窒素を流して酸素分圧と水蒸気圧を低くしたドライボックス中で混合を行うことが望ましい。高温で反応させてα−サイアロンにすれば、安定なので空気中に放置しても酸化しない。反応温度は1500〜2000℃の範囲とするのは、1500℃より低温であれば反応が遅く長時間の加熱が必要となり、2000℃より高温であれば反応は進むが原料の熱分解を抑制するために高窒素圧下で加熱する必要がある。この範囲内であれば、通常の加熱炉で用いられる1〜10気圧の窒素圧でも十分反応が進行し、加熱時間も0.5〜48時間程度である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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