鉄を抽出しない新規な遷移金属抽出剤

開放特許情報番号
L2007001435
開放特許情報登録日
2007/3/16
最新更新日
2012/7/30

基本情報

出願番号 特願2005-320869
出願日 2005/11/4
出願人 国立大学法人 宮崎大学
公開番号 特開2007-126404
公開日 2007/5/24
登録番号 特許第4967113号
特許権者 国立大学法人 宮崎大学
発明の名称 鉄を抽出しない新規な遷移金属抽出剤
技術分野 化学・薬品
機能 その他
適用製品 金属抽出剤、遷移金属抽出剤
目的 鉄と鉄以外の遷移金属とを含有する溶液から、鉄以外の遷移金属を選択的に抽出することができる、化学的に安定な抽出剤を提供する。
効果 鉄と鉄以外の遷移金属とを含有する溶液から、鉄以外の遷移金属を選択的に一段階で抽出することができる。
技術概要
この化合物は式1に示される構造式で表され、Rは直鎖状又は分岐鎖状の炭素数1〜18のアルキル基又はアルケニル基である化合物又はその塩である。また、式1の化合物を有効成分とする、鉄以外の遷移金属の抽出剤である。鉄以外の遷移金属としては、銅、ニッケル、コバルト、亜鉛、カドミウム、鉛のイオンが挙げられ、特に銅に好適に用いられる。この抽出剤は遷移金属を含有する水溶液から鉄以外の遷移金属を選択的に抽出することが出来る。式1の化合物は、任意の有機又は無機の酸又は塩基と塩を形成することができる。Rは好ましくは炭素数6〜14、より好ましくは炭素数8〜12のアルキル基又はアルケニル基である。式1の化合物は式2のスキームに従い合成することができる。図1に示すように、高pH条件下において鉄は抽出されず、銅を始めとして他の遷移金属が抽出され、鉄以外の遷移金属の選択的抽出が可能である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 この化合物により抽出される金属イオンの選択性は、抽出時の水相のpHにより変動し、例えばpH5以下では銅、ニッケル、コバルト、亜鉛、鉛、及びカドミウムのイオンが選択的に抽出され、pH4.5以下では銅、ニッケル、コバルト、亜鉛、及び鉛のイオンが選択的に抽出され、pH3以下では銅が選択的に抽出される。水相のpHを適宜調節することにより、所望の金属イオンを選択的に抽出することが可能となる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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