出願番号 |
特願2008-502756 |
出願日 |
2007/2/26 |
出願人 |
国立大学法人山梨大学 |
公開番号 |
WO2007/099889 |
公開日 |
2007/9/7 |
発明の名称 |
導電性高分子の処理方法 |
技術分野 |
繊維・紙、電気・電子、有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
導電性高分子、繊維状の導電性高分子の導電特性並びに機械的特性の改善、ドーパントが添加された共役系導電性高分子材料の繊維の処理、ポリ4−スチレンスルホン酸をドープしたポリ3,4エチレンジオキシチオフェンの処理 |
目的 |
ポリ4−スチレンスルホン酸をドープしたポリ3,4エチレンジオキシチオフェンは、従来、薄いコーティング膜あるいは厚めのフィルムを用いて行われており、ファイバーの作製に関する研究は少ない。しかし、導電性ファイバーの作製は、材料バルクにおける電気的、機械的特性を理解するためだけでなく、ファイバーという形状による電磁気シールド材、導電性織物、人工筋肉繊維、高感度センサーなどの応用面においても重要である。そこで、繊維状の導電性高分子の導電特性並びに機械的特性を、簡便に改善することのできる方法を提供する。 |
効果 |
この技術により、ドーパントが添加された共役系導電性高分子繊維の導電特性並びに機械的特性を簡便かつ安価な手段で改善することが可能になった。とくに、ポリ4−スチレンスルホン酸をドープしたポリ3,4エチレンジオキシチオフェンの繊維の電導度の向上効果は顕著である。また、湿式紡糸プロセスにおける凝固浴に処理液を適用することにより、繊維の形状形成とその特性改善処理を同時に行うことができ、簡便である。 |
技術概要
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この導電性高分子の処理方法は、ドーパントが添加された共役系導電性高分子材料の繊維を、エチレングリコールあるいは非プロトン性溶媒を含む処理液中に所定時間浸漬して、この繊維の導電特性並びに機械的特性を改善する方法である。とくに、導電性高分子材料がポリ3,4エチレンジオキシチオフェンであり、そのドーパントがポリ4−スチレンスルホン酸である場合に、この処理により、電気電導度が数十倍になり、この処理方法は、極めて簡便かつ安価に導電性高分子繊維の特性を改善できる画期的な方法である。なお、この処理液は、エチレングリコールあるいは非プロトン性溶媒の1種又は2種以上を作用物質として含有するものであればよく、この作用物質の純溶液であっても、作用物質を水、アルコール等の溶媒で希釈した溶液であってもよい。また、この方法で改善される機械的特性としては、繊維のヤング率、引張切断強度、切断伸度等が挙げられる。この処理方法において、非プロトン性溶媒としては、ジメチルスルホキシド又はジメチルホルムアミドが好適である。この方法は、湿式紡糸プロセスにおいて、繊維の形状形成と同時に繊維特性の改善を行うことができ、工程の簡略化を図ることができる。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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