真空紫外光励起用蛍光体

開放特許情報番号
L2007001254
開放特許情報登録日
2007/3/9
最新更新日
2018/1/23

基本情報

出願番号 特願2008-545414
出願日 2007/11/20
出願人 国立研究開発法人産業技術総合研究所
公開番号 WO2008/062797
公開日 2008/5/29
登録番号 特許第4982812号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 真空紫外光励起用蛍光体
技術分野 無機材料、電気・電子
機能 材料・素材の製造、機械・部品の製造、環境・リサイクル対策
適用製品 真空紫外光励起用蛍光体、青色・緑色・赤色発光蛍光体、省エネ型・長寿命の無水銀蛍光ランプ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ
目的 近年、環境規制に伴い、水銀を使用しない蛍光ランプへの要望が高まっている。水銀を使用しない蛍光ランプとしては、従来の蛍光体は、水銀線波長(254nm)の紫外線で励起できるように最適化されているため、キセノン励起に適した蛍光体が必要とされている。この技術は、真空紫外領域の紫外光で励起される蛍光体であって、長期間安定に使用でき、発光強度が高く、しかも適切な色度を示すことのできる新規な真空紫外光励起用蛍光体を提供する。
効果 この真空紫外光励起用蛍光体は、真空紫外領域以下の紫外光を照射することによって、長期間安定に強い蛍光を発する。また、色度については、市販のものと比較してより純粋な赤(R)、緑(G)、青(B)が得られるという利点がある。従って、この蛍光体を利用することによって、例えば、省エネ型、長寿命の無水銀蛍光ランプ、無水銀CCFLまたはそれをバックライトとして利用した液晶ディスプレイ、長寿命で色鮮やかなプラズマディスプレイ製品などを得ることが可能となる。
技術概要
この真空紫外光励起用蛍光体は、母材としてポーラスシリカを用い、これにf-f遷移によって蛍光を示す希土類元素と、増感剤として、Li、Na、K、Rb及びCsから選ばれるアルカリ金属元素をドープさせた後、焼成して得られるものである。用いるポーラスシリカは、SiO↓2を主成分とする多孔質体であればよく、特に、SiO↓2を95重量%以上含有し、細孔径が1nm〜10nm、比表面積が100m↑2/g〜800m↑2/gの多孔質体であることが好ましい。発光元素としては、f-f遷移によって蛍光を示す希土類元素を用いる。この様な希土類元素としては、Tb、Eu、Sm、Tm、Dy等を例示できる。これらの希土類元素から、目的とする発光色に応じて使用する元素を決める。希土類元素の含有量は目的とする発光強度に応じて適宜決めることができ、通常は、蛍光体全体を基準に0.01〜12重量%程度である。増感剤として特にRb,Csが発光強度の増大には有効である。その含有量は0.01〜9重量%程度である。焼成温度は、850℃〜1250℃程度とすることが好ましく1000〜1100℃程度とすることがより好ましい。焼成時間は、通常、2時間〜6時間程度である。図は、蛍光体の色度値を示す色度座標、青色、緑色、および赤色蛍光体の蛍光スペクトルである。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2023 INPIT