水の光還元体及びその製造方法

開放特許情報番号
L2007000684
開放特許情報登録日
2007/2/16
最新更新日
2009/5/29

基本情報

出願番号 特願2005-166205
出願日 2005/6/6
出願人 国立大学法人福井大学
公開番号 特開2006-305542
公開日 2006/11/9
登録番号 特許第4280832号
特許権者 国立大学法人福井大学
発明の名称 水の光還元体及びその製造方法
技術分野 化学・薬品
機能 材料・素材の製造
適用製品 水の光還元体
目的 従来に比べ水素生成効率を向上させると共に簡単に製造することができる水の光還元体及びその製造方法を提供する。
効果 この水の光還元体は、基体の表面に発泡作用により多数の外部連通路が形成されているので、外部連通路の内面を含めると表面積が格段に大きくなり、基体に含有される光励起有機半導体が外部から照射する光を受けて活性化する効率が格段に向上する。
技術概要
高分子材料内に光励起有機半導体を分散して含有するとともに発泡作用により多数の外部連通路が表面に形成された基体と、前記外部連通路内に分散された水還元触媒とを有する水の光還元体である。基体は、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等から選択される高分子材料からなる。光励起有機半導体は、ポルフィリン誘導体、ルテニウムビピリジン錯体誘導体等から選択される有機半導体である。水還元触媒は、Pt、In、Ni、Au、Ag、Cu、Pt、Rhの中から選択される。水の光還元体1は、基体2の表面に超臨界流体又は亜臨界流体の発泡作用により多数の外部連通路3が形成されているので、外部連通路3の内面を含めると表面積が格段に大きくなり、基体に含有される光励起有機半導体4が外部から照射する光を受けて活性化する効率が格段に向上する。外部連通路3の内面に水還元触媒5を付着させているので、光が照射される光励起有機半導体4に近接して水還元触媒5が配置され、光励起有機半導体4から水還元触媒5への電子の移動が容易となり、水素生成効率を格段に高めることが可能となる。図1は、一部拡大断面模式図である。図2は、製造工程の一例を示す説明図である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 水素発生装置は、電子伝達剤の溶解した水溶液中の本発明に係る水の光還元体に対して光を照射することで、活性化した光励起有機半導体から水溶液中の電子伝達剤が電子を受け取り水還元触媒に電子を移動させて活性化させ、プロトンを水素に還元して発生させるといった一連の化学反応を促進させることができる。
改善効果2 本発明に係る製造方法を用いることで、水素生成効率の向上した水の光還元体を容易に製造することが可能となる。
改善効果3 超臨界流体又は亜臨界流体が基体への浸透を促進する添加剤を含むことで、含浸工程においてより多くの超臨界流体又は亜臨界流体を基体に対して含浸できるようになり、外部連通路形成のための発泡作用を効率的に行なうことができるようになる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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