出願番号 |
特願2008-507461 |
出願日 |
2007/3/23 |
出願人 |
国立大学法人群馬大学 |
公開番号 |
WO2007/111232 |
公開日 |
2007/10/4 |
登録番号 |
特許第5103630号 |
特許権者 |
国立大学法人群馬大学 |
発明の名称 |
液晶構造を有するゲルの製造方法及びこの方法で製造された液晶構造を有するゲル |
技術分野 |
有機材料、化学・薬品 |
機能 |
材料・素材の製造、環境・リサイクル対策、安全・福祉対策 |
適用製品 |
液晶構造を有するゲル、液晶構造を有するゲルの製造、水溶性高分子からなる柱状・筒状・球状・板状・フィルム状・棒状又は繊維状の液晶構造を有するゲル、同心円状の多層構造を有するゲル、複屈折勾配を持つ表示機器、環境浄化材料、薬物担体 |
目的 |
従来、水溶性DNAに紫外線を照射し水不溶性架橋重合体を得る方法、カードランやDNAなどの水溶液を金属カチオン水溶液中に透析して液晶ゲルを得る方法が知られているが、前者はDNAに長時間紫外線を照射する必要があり大量生産に適しない、後者は水中に長期間保持すると物性が低下するといった問題がある。そこで、水溶性高分子自体がゲル化機能と液晶形成機能を併せ持ち、光学特性のある種々の水溶性高分子を主成分とする水に不溶な液晶ゲルの製造方法及びその液晶ゲルを提供する。 |
効果 |
この方法は簡単な操作で、水に不溶な液晶ゲルを得ることができ、また量産に適する特長があるとともに、より広範な高分子への液晶ゲル化技術の応用が可能である。液晶ゲルは水に不溶性であって、高分子自体がゲル化機能と液晶形成機能を併せ持つ。この液晶ゲルは化学架橋剤と高分子の間の共有結合で形成されており、適当なポリマーと化学架橋剤の組合せを考案することで、様々な液晶ゲルを調製することが可能になった。 |
技術概要
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このゲルの製造方法は、水又は含塩水溶液に水溶性高分子を溶解し水溶性高分子溶解液を調製する工程と、高分子溶解液を化学架橋剤を含む水溶液中で透析し、水溶性高分子を主成分とする液晶構造を有するゲルを得る工程とを含む。液晶構造を有するゲルを得る工程は、高分子溶解液を半透膜からなる透析チューブに充填し密封する工程と、所定温度の第1恒温槽中で高分子溶解液充填チューブを化学架橋剤含有水溶液中に浸漬しチューブ内の高分子溶解液を透析した後、第1恒温槽より低い温度の第2恒温槽中にチューブを水溶液と共に移し、第2恒温槽中でチューブ内の高分子溶解液を透析し、チューブを水溶液と共に再び第1恒温槽中に移し、第1恒温槽中でチューブ内の高分子溶解液の透析を繰返すことで、チューブ長手方向に垂直な断面で観察したときに同心円状の多層構造を有する円筒状のゲルをチューブ内に形成する工程とゲルをチューブより取り出して水洗し、中実な円柱状又は円柱中心部をくりぬいた円筒状のゲルを得る工程とを含む。水溶性高分子は水溶性生体高分子および水溶性合成高分子から選ばれ、化学架橋剤はホルマリン、エチレングリコールジグリジシルエーテル、エピクロロヒドリン等から選ばれる。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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