出願番号 |
特願2004-163827 |
出願日 |
2004/4/30 |
出願人 |
国立大学法人 千葉大学 |
公開番号 |
特開2005-316348 |
公開日 |
2005/11/10 |
登録番号 |
特許第4500996号 |
特許権者 |
国立大学法人 千葉大学 |
発明の名称 |
基盤に固着した貴金属膜からなるホログラフィック光学素子 |
技術分野 |
化学・薬品 |
機能 |
表面処理 |
適用製品 |
基盤に固着した貴金属膜からなるホログラフィック光学素子 |
目的 |
銀塩感光材料を用いて、ポリマーを含まない安定な物質で構成された干渉縞の像からなる、保存性、耐久性の良好なホログラムを作製する方法を提供する。 |
効果 |
化学的に変質しにくいホログラムを作製することが可能となった。さらに、貴金属膜はポリマー膜より強固であるので、通常のホログラムよりかき取り、摩擦などに対して強い機械的強度を持つ。したがって、変質しにくく、機械的強度のある、保存性、耐久性のあるホログラムの製造への応用が最適である。 |
技術概要
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露光部に貴金属微粒子を析出させて、貴金属微粒子からなる干渉縞の像を形成した後焼成して、ゼラチンを燃焼除去し、貴金属微粒子を凝集させて基盤に固着した貴金属膜からなるホログラフィック光学素子を形成する。図aは無色透明のガラス基盤11と、ガラス基盤11上に設けたゼラチン膜12及び分散したハロゲン化銀粒子13からなる写真乳剤層と、を有する写真乾板である。乾板に干渉縞を記録する露光を行った後、露光部に金を沈着させるために金イオンを含む処理液に浸漬すると、図bのように露光部14のハロゲン化銀粒子上に形成された潜像核が触媒となって、潜像核を持つハロゲン化銀粒子上に金微粒子16が析出する。未露光部15にはハロゲン化銀のみである。写真定着液で処理すると、図cのようにすべてのハロゲン化銀は除去されて、露光部14に金微粒子のみがゼラチン膜12に保持されて残り金微粒子からなる干渉縞の像が形成される。この干渉縞の像を電気炉中で焼成すると、ゼラチン膜は炭化した後燃え尽き、その間に金微粒子は凝集、溶融してガラス基盤上に固着するので、図dのようにガラス基盤11上に固着した金の膜17からなる干渉縞の像が形成される。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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