水溶性マンノシルエリスリトールリピッド及びその製造方法

開放特許情報番号
L2006005758
開放特許情報登録日
2006/9/15
最新更新日
2015/9/18

基本情報

出願番号 特願2006-158630
出願日 2006/6/7
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2007-326801
公開日 2007/12/20
登録番号 特許第4803436号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 水溶性マンノシルエリスリトールリピッド及びその製造方法
技術分野 化学・薬品、食品・バイオ
機能 材料・素材の製造
適用製品 水溶性マンノシルエリスリトールリピッド
目的 従来のマンノシルエリスリトールリピッドとは親油基の結合数が異なる、より水溶性の高いマンノシルエリスリトールリピッド及びその生産方法を提供する。
効果 親油性基である炭素数6〜20の脂肪族アシル基が1つである新規構造のマンノシルエリスリトールリピッドを効率よく生産することができ、この糖脂質は、例えば、従来型で構造既知(同脂肪族アシル基が2個)のマンノシルエリスリトールリピッドよりも高い水溶性を有し、親水性バイオサーファクタントとして極めて有用である。さらに、この培養液から菌体を除去し、フィルター濾過することで当該水溶性マンノシルエリスリトールリピッドを含む水溶液を効率よく得ることができる。
技術概要
式(図1)(式中、R↑1は、炭素数6〜20の脂肪族アシル基であり、R↑2は水素又はアセチル基を表す。)で表される水溶性マンノシルエリスリトールリピッドである。また、式中、R↑1で示される置換基が、炭素数6〜20の飽和又は不飽和脂肪族アシル基からなるマンノシルエリスリトールリピッドである。また、シュードザイマ属に属し、マンノシルエリスリトールリピッドを生産する能力を有する微生物を、グルコースあるいはグリセロールを含有し、脂肪酸及び脂肪酸エステル不含培地で培養し、培養物から水溶性マンノシルエリスリトールリピッドを採取する、水溶性マンノシルエリスリトールリピッドの生産方法である。さらに、培地組成及び培養条件が、酵母エキス:0.1〜2g/L、硝酸ナトリウム:0.1〜1g/L、リン酸2水素カリウム:0.1〜2g/L、硝酸マグネシウム:0.1〜1g/L、グルコースあるいはグリセロール:20〜200g/L、培養温度:26〜32℃、で示されるものである、生産方法である。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 水溶性の高いマンノシルエリスリトールリピッド液を製造することが可能になり、これまで既知の従来型マンノシルエリスリトールリピッドが2個の上記脂肪族アシル基を持つことに起因していた低水溶性によって制限されていた用途開発に対して大きく貢献することができる。得られる水溶性マンノシルエリスリトールリピッド液を従来型マンノシルエリスリトールリピッド液と混合することで、その水溶性を容易に調節することも可能である。
改善効果2 医薬、食品、化粧品分野等、水溶性の調節が必須である種々用途への使用が期待される、バイオサーファクタントの用途開拓の進展に大いに貢献するものである。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2023 INPIT