技術概要
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不純物が添加されたバルク結晶を、昇華法によって作製する場合、成長速度の遷移領域での不純物添加量が、限界不純物添加量を超えないように制御するバルク結晶の成長方法である。また、結晶成長速度の遷移領域から終了直前での不純物添加量が、限界不純物添加量を超えないように制御するバルク結晶の成長方法である。また、バルク結晶は、SiCであり、不純物は窒素であり、限界不純物添加量は、1×10↑1↑9cm↑−↑3であり、また、バルク結晶は、III−V族化合物であり、さらに、バルク結晶は、II−VI族化合物であるバルク結晶の成長方法である。例えば、図1に示した結晶成長装置にて種結晶上にSiC単結晶の成長を行う。成長中に結晶の導電性がn型となるように窒素ガスをアルゴンガス中に混合して導入する。結晶成長速度の遷移領域である種結晶3直上の成長領域10で、窒素の不純物濃度が確実に1×10↑1↑9cm↑−↑3以上とならないようにするため、窒素ガスを混合しないで厚さ100μm程度成長させる。その後、成長速度が安定してから窒素の不純物濃度が8×10↑1↑8cm↑−↑3となるように窒素ガスを50%の濃度で導入する。 |