技術概要
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この溶接装置は、アーク放電により発生する熱によって溶接棒を溶融させて溶接するアーク溶接を行う溶接装置において、溶接棒の周囲にらせん状のガス流を生成させスパッタの飛散を遮蔽する手段や、溶接棒を管状とし溶接棒の管内にガスを供給し溶接棒の先端部を供給したガスによって冷却する手段や、溶接棒の周囲に溶接棒からのスパッタを吸引する吸引手段を設けた構造を持つ。図1に示す溶接装置1は、接地された母材2と、溶接棒3との間に電源装置4によって電圧を印加して構成される。溶接棒3の周囲には、溶接棒3を支持する絶縁物で構成された支持円筒5設けられている。支持円筒5の外側にはガスの通るスペースを形成する支持部材6が設けられ、支持円筒5と支持部材6との間にガス供給装置9からのガスがガス注入口7および8から注入されらせん状のガス流を生成する。アーク放電で生じる放電電流は電流の回りに強磁界を形成し、負電荷を帯びたスパッタ粒子は、ローレンツ力によってアーク放電の中心方向に向かう力を加えられる。図2は、溶接棒13を管状にし、その中にガスを通し、溶接棒先端部13aを冷却する構成を示す。図3はスパッタを吸引する手段を備えた例を示す。 |