技術概要
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血管を圧迫した状態における生体を透過する透過光量又は生体内で反射する反射光量が、血管を圧迫しない状態における透過光量又は反射光量に比較して減少し、この減少率が血管の硬度と相関することを利用した血管硬度測定装置である。図1に示す測定装置は、締め付け力制御部101、カフ加圧装置102、カフ103、光照射部104、受光部105、データ処理部106を備え、カフ103は被験者の上腕部110に巻かれる。光照射部104は、任意の単波長又は複合波長を有する照射光を被験者の所定部位へ照射する。照射光が複合波長である場合、受光部105に任意波長以外の波長を遮断するフィルタを設置する。透過させるフィルタ波長は近赤外光領域(650〜1800nm)であることが望ましく、特に望ましくは、650〜800nmの領域又は800〜1000nmの領域である。図2に示す受光部105は、長波長成分を優先的に透過する低域光学フィルタ部301と、受光量に対応した信号に変換出力する光検出部302とを含む。静脈の管法則はShapiroにより式1のように示される。Kpは血管硬度に関連するパラメータである。図3は、光量減少量と血管硬度との関係を示すグラフである。 |