光反応性化合物、光反応性ポリアミンおよびポリアミンシートの製造方法

開放特許情報番号
L2006004104
開放特許情報登録日
2006/6/30
最新更新日
2020/8/12

基本情報

出願番号 特願2006-531828
出願日 2005/8/17
出願人 国立大学法人富山大学
公開番号 WO2006/019116
公開日 2006/2/23
登録番号 特許第4934811号
特許権者 国立大学法人富山大学
発明の名称 光反応性化合物、光反応性ポリアミンおよびポリアミンシートの製造方法
技術分野 食品・バイオ
機能 表面処理、検査・検出
適用製品 光反応性化合物、光反応性ポリアミンおよびポリアミンシート
目的 ポリプロピレンシートなど樹脂基板表面上の所定領域に、光リソグラフィー技術を用いてポリアミンを直接結合させることができる材料及び方法を提供する。具体的には、DNAチップやプロテインチップに利用可能な、ポリアミンシート、ポリアミンシートの作成に用いられる光反応性ポリアミン及び光反応性ポリアミンなどの原料となる光反応性化合物を提供する。
効果 ポリアミンシートは、ポリアミンが任意の場所に、ピンポイントで、しかも共有結合により固定化されているため非特異的吸着など夾雑物を徹底的な洗浄などにより除くことが可能である。反応は、DNAやタンパク質など通常の生体分子にはほとんど吸収されない360nm付近の光で効率よく起こり、極めて早い反応のため、用いる解析系に与える影響が少ない。
技術概要
式1に示す化合物は、光反応性のジアジリン構造及び反応性のエポキシ基を有しているため、エポキシ基を介してポリアミンと反応し、ポリアミンに光反応性のジアジリン構造を導入するための原料として使用できる。アミノ基またはイミノ基の少なくとも一部が式2に示す基で置換され、平均分子量が2000〜150000にあるポリアミン化合物である。より詳細には、式2で表される基は、式3、式4で表される構造を有するのが好ましい。式中、R1は、水素原子、置換可能なアルキル基等、アルコキシ基、ニトロ基等;R2は、水素原子、ハロゲン原子等で、置換可能なアルキル基;Zは、好適には1〜3の炭素原子を有しヒドロキシル基で置換可能なアルキレン基である。ポリアミン化合物を含む溶液を基板表面に塗布し、次に紫外線を照射して、ポリアミン化合物を基板上に結合させて、ポリアミンシートを製造する。図に蛋白質のポリアミンシートへの固定の概念図を示す。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 ポリアミンシートは、スポッティグ前に基板の樹脂に特別な処理をする必要が全くなく、簡便かつ迅速で、低コストにDNAチップなどを作製できる。
改善効果2 ポリアミンシートは、固定されたポリアミンが3次元的で柔軟な構造をとることで、その後の生体物質の反応系においてより液相中の環境に近くなり、しかも単位面積あたりの物質の固定化量の向上を図ることが出来る。
アピール内容 生理活性物質の有効な構造・機能解析法である光アフィニティー法で汎用されているジアジリン基をポリアミンに導入した光反応性高分子を製造した。ポリプロピレンなど固相上にスポットし光照射を行うことによって共有結合によりポリアミンを固定化できる。このリソグラフィーにより化学的に反応性が乏しい樹脂表面でも任意の場所に官能基構築を可能とする。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2024 INPIT