出願番号 |
特願2006-058809 |
出願日 |
2006/3/6 |
出願人 |
独立行政法人産業技術総合研究所 |
公開番号 |
特開2007-126624 |
公開日 |
2007/5/24 |
登録番号 |
特許第4873453号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
導電性薄膜、アクチュエータ素子及びその製造方法 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
導電性薄膜、アクチュエータ素子 |
目的 |
アクチュエータに有用な導電性薄膜及び積層体並びにアクチュエータ素子及びその製造法を提供する。また、導電体である炭素材料を工夫して表面積、強度、構造体の構造制御を行うことにより、さらに応答性能の高いアクチュエータを提供する。 |
効果 |
空中作動で、より低電圧でしなやかに大きく動くアクチュエータが開発可能である。また、カーボンナノチューブとイオン液体を用いた導電性薄膜は、電池分野における良いキャパシタとしても利用可能である。特に、カーボンナノチューブとしてアスペクト比が大きく、長さの長いカーボンナノチューブを使用した場合には、優れたアクチュエータ素子を得ることができる。 |
技術概要
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アスペクト比が10↑3以上、長さが50μm以上のカーボンナノチューブ、イオン液体及びポリマーを含む高分子ゲルから構成される導電性薄膜である。図1(A)は、アクチュエータ素子(3層構造)の構成の概略を示す図であり、図1(B)は、本発明のアクチュエータ素子(5層構造)の構成の概略を示す図である。図2はアクチュエータ素子の作動原理を示す図である。アクチュエータ素子としては、例えば、イオン伝導層1を、その両側から、カーボンナノチューブとイオン液体とポリマーを含む導電性薄膜層(導電性薄膜層)2で挟んだ3層構造のものが挙げられる(図1A)。また、電極の表面伝導性を増すために、導電性薄膜層2、2の外側にさらに導電層3、3が形成された5層構造のアクチュエータ素子であってもよい(図1B)。このようなアクチュエータ素子の作動原理は、図2に示すように、イオン伝導層1の表面に相互に絶縁状態で形成された導電性薄膜層2、2に電位差がかかると、導電性薄膜層2、2内のカーボンナノチューブ相とイオン液体相の界面に電気二重層が形成され、それによる界面応力によって、導電性薄膜層2、2が伸縮するためである。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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