菌体からDNAを調製する方法とその方法により調整した鋳型DNAを用いたポリメラーゼ連鎖反応法

開放特許情報番号
L2006003742
開放特許情報登録日
2006/6/9
最新更新日
2018/4/25

基本情報

出願番号 特願2005-504803
出願日 2004/1/31
出願人 国立研究開発法人農業生物資源研究所
公開番号 WO2004/070032
公開日 2004/8/19
登録番号 特許第4496372号
特許権者 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 ポリメラーゼ連鎖反応に用いる鋳型DNAを菌体から調製する方法
技術分野 食品・バイオ
機能 材料・素材の製造
適用製品 菌体(糸状菌、放線菌、酵母)からDNAを調整する方法、菌体から調整されたDNA、ポリメラーゼ連鎖反応法、被験菌体の識別・同定方法、菌体付着用担体、担体・サンプルチューブ・栄養溶液を含むキット、フェノール・クロロフォルム・イソアミルアルコールの液を含むキット
目的 簡単かつ安定してPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を実施でき、かつ調整された鋳型DNAの複製や保存が可能となるような菌体からのDNAの調製方法と、ポリメラーゼ連鎖反応による増幅産物が得られた際に被験菌体がプライマーの由来菌種と同一種であると判定される方法を提供する。
効果 本発明によれば、操作手順が少なく簡便となり、鋳型DNA等の複製・保存が可能となり再現性も高くなった。また、PCR反応の為の鋳型DNA量を必要に応じて計量の上、増減することも可能となった。また、PCI(フェノール−クロロフォルム−イソアミルアルコール)混合液を用いる方法でのDNA分子の洗浄、純化工程が本法では不要である。さらに、担体上で培養・増殖した供試菌体は冷凍保存、再利用が可能であり副次的な利点も大きい。
技術概要
 
紙または不織布の吸水性担体に糸状体の菌または酵母の供試菌体を付着させて増殖させ、次いで同担体をフェノールとクロロフォルムおよびイソアミルアルコールを等量混合した混合液で処理し、さらに遠心分離後の上清を一定量分取し揮発し乾燥させることでDNA以外の夾雑物を反応に問題が無い程度に除去した鋳型DNA試料を調整する方法で、同一条件で調整された鋳型DNA試料を複製し保存することも可能である。また、この方法で調整した鋳型DNAを利用してポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を試みたところ多くの糸状体の菌類や酵母において効率的に遺伝子増幅産物が得られた。さらに、ポリメラーゼ連鎖反応による増幅産物が得られた場合に被験菌体がプライマーの由来菌種と同一種であると判定される鑑別・同定方法で、コムギ赤かび病・イネばか苗病等多くの病害診断が可能である。
リサーチツールの分類 微生物、方法・プロセス
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
希望譲渡先(国内) 【否】 
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

その他の情報

海外登録国 アメリカ合衆国
関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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