果汁の殺菌方法

開放特許情報番号
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開放特許情報登録日
2006/5/26
最新更新日
2011/4/1

基本情報

出願番号 特願2004-246344
出願日 2004/8/26
出願人 国立大学法人徳島大学
公開番号 特開2006-061053
公開日 2006/3/9
登録番号 特許第4359680号
特許権者 国立大学法人徳島大学
発明の名称 果汁の殺菌方法
技術分野 食品・バイオ
機能 食品・飲料の製造
適用製品 果汁
目的 加圧と加熱を併用する果汁の殺菌方法において、とくにスダチ果汁に代表される香酸柑橘果汁の独特の香りと風味を損なうことなく、酵母菌類の発酵に伴う品質の劣化を防止し、かつ高温、超高圧を必要としない、簡易で効率的な果汁の殺菌方法を提供する。
効果 比較的低温で、かつ従来知られている超高圧殺菌処理に比べて40分の1程度の圧力での加圧処理によって、果汁の殺菌処理が可能になる。
技術概要
加圧処理と加熱処理を併用する殺菌方法であって、これまで圧媒として採用されることがなかった酸素ガスと果汁を直接接触させて5MPa以上、10MPa以下の圧力による加圧処理と60℃以下、より好ましくは40℃以上、50℃以下の比較的低温での加熱処理の併用により殺菌する。加熱、酸素、及び加圧が相乗効果を発揮して殺菌作用を奏し、超高圧を用いることなく、比較的低温・短時間で効率的に殺菌できるため、簡易な技術と設備でよく且つ省エネルギーで量産に適した技術を、農産物加工の分野、特に果汁の殺菌処理工程に利用することができる。加圧中、果汁に攪拌・混合作用を加えることにより、果汁に対する溶存酸素の濃度を高め酸素の効果を効率よく発揮させることができる。攪拌はプロペラ攪拌機、容器自体の回転または揺動、インラインミキサー、バブリングによる攪拌等の効果が利用できる。加圧装置の概略を図1に示す。図2は、スダチ果汁中に菌Aを含む試験液の実験結果を示すグラフである。図において縦軸は対数表示で示す菌Aの生存率であり、横軸は酸素加圧の処理時間(分)である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 温度については従来の65℃以上、通常90℃前後の加熱処理に比べて、品質への影響が少なく且つ省エネルギー効果があり、また圧力については従来の超高圧に比べて、極めて低い圧力で処理できることから、特殊な装置を必要とする超高圧による殺菌処理と比べて設備的・技術的に簡易であり、大量の果汁を一度にあるいは連続的にかつ短時間に処理することが可能となり、農産物加工分野にとって極めて有用な殺菌方法を提供できる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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