セラミック固相発泡体及びその製造方法

開放特許情報番号
L2006003296
開放特許情報登録日
2006/4/28
最新更新日
2013/11/29

基本情報

出願番号 特願2007-533269
出願日 2006/8/30
出願人 国立大学法人 岡山大学
公開番号 WO2007/026728
公開日 2007/3/8
登録番号 特許第5352809号
特許権者 国立大学法人 岡山大学
発明の名称 セラミック固相発泡体及びその製造方法
技術分野 化学・薬品
機能 材料・素材の製造
適用製品 セラミック固相発泡体
目的 緻密な気孔壁からなる閉気孔を高い気孔率で有するセラミック固相発泡体を提供する。
効果 セラミック成型体を焼結して緻密な気孔壁を有するセラミックを形成すると同時にセラミックの超塑性現象及び内部の高温発泡材料から発生する気体のガス圧力を利用して、緻密な気孔壁からなる閉気孔を高い気孔率で有するセラミック発泡体を固相のままで製造することができる。特に、気孔壁が緻密であるために、ガス遮断性に優れるとともに、強度にも優れた気密性、信頼性の高いセラミック固相発泡体を提供することができる。
技術概要
 
セラミック固相発泡体であって、セラミック固相発泡体が、緻密な気孔壁からなりパターニングされた閉気孔を有し、それにより高い気孔率を有する場合でも気体の透過を遮断するセラミック固相発泡体である。また、閉気孔の気孔率が5〜60%、好ましくは、30〜50%であり、さらに、セラミック固相発泡体のマトリックスが、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、シリカ、チタニア、サイアロン、ムライト及びコーディエライトからなる群から選択される1種以上のセラミックである、セラミック固相発泡体である。この製造方法は、セラミックマトリックス粉末中に発泡剤を内包させる工程、セラミックマトリックス粉末と予備成形又は有機バインダーを使用して固形化させた発泡剤とを一体成形して成型体を得る工程、及び一体成形した成型体をセラミックマトリックスの焼結温度に加熱保持して、それによりセラミックマトリックを焼結させ、次いで焼結したセラミック焼結体中で発泡剤を発泡させる工程、を含む。
実施実績 【試作】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【可】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 このセラミック固相発泡体は、大気圧下で、セラミックの焼結温度近辺の温度で製造することができるため、実用性の高い製造方法である。このため、比強度が大きく信頼性のある断熱材料として、エンジン部材や工業炉部材等の断熱部品として好適に使用することができる。加えて、高温強度に優れる軽量化材料として、大気突入時に1200℃程度の温度に曝される宇宙往還機の断熱部材、気密性、信頼性に高い原子炉炉壁部材などの、高温での気密特性・断熱特性の双方が要求される分野において革新的な材料を提供することができる。
改善効果2 このセラミック固相発泡体は緻密な外皮を有するため、これを使用する断熱部品のみならず、劇毒物反応容器は、原料物質のトラップを抑え、かつ生成物の流出を抑制できるので、発生物を完全に制御することができるゼロエミッションに対応できる気密材料といえる。
改善効果3 このセラミック固相発泡体は、気孔が閉じた閉気孔であることを特徴としており、遮音効果の高い遮音部品として外壁のみならず、断熱性、気密性が要求されるエンジン部材として、また湿度により電気特性が変化しにくい多孔体電気部品として利用することができる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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