技術概要 |
ポリ乳酸の製造方法は、乳酸を触媒と活性化剤の存在下で重縮合反応させてポリ乳酸を製造するに当たり、該重縮合反応をマイクロ波の照射下で行う。原料として用いる乳酸は特に制約されず、D−乳酸、L−乳酸、DL−乳酸のいずれを用いてもよく、好ましくは一般に入手可能な水溶液状の乳酸を用いる。またこれらの乳酸は単独でも2種以上を混合して用いても良い。触媒としては、好ましくは金属系触媒が用いられる。このような金属触媒としてはチタン、スズ、アンチモン、セリウム、亜鉛、コバルト、マンガン、鉄、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム及びストロンチウムからなる群から選ばれた、少なくとも一種の金属の有機または無機の金属化合物が挙げられる。重縮合反応は、マイクロ波照射下で行われる。マイクロ波の出力に特に制限はないが、最大出力30W〜10KWの装置を用いることが望ましい。この場合、マイクロ波を連続照射してもよいが、照射により反応系内は速やかに所望の温度に上昇するため、必ずしも連続してマイクロ波を照射せずに間欠的に照射することも可能である。また、最適な重合反応温度に達した後、一定の温度を保持できるようにマイクロ波出力を制御することが望ましい。 |