カーボンナノ材料の製造方法及び遠心溶融紡糸装置

開放特許情報番号
L2006000009
開放特許情報登録日
2006/1/6
最新更新日
2010/8/20

基本情報

出願番号 特願2006-531716
出願日 2005/8/11
出願人 国立大学法人群馬大学
公開番号 WO2006/016641
公開日 2006/2/16
登録番号 特許第4552017号
特許権者 国立大学法人群馬大学
発明の名称 カーボンナノ材料の製造方法
技術分野 化学・薬品、機械・加工
機能 材料・素材の製造
適用製品 カーボンナノ材料及び遠心溶融紡糸装置
目的 カーボンナノ材料の原料である炭素前駆体ポリマーを含むポリマーブレンド中に形成されるコアシェル粒子が相分離を起こさない温度条件で遠心溶融紡糸を行なうことにより、カーボンナノチューブやカーボンナノファイバ等のカーボンナノ材料を効率良く製造することができるカーボンナノ材料の製造方法を提供する。
効果 炭素前駆体ポリマーを含む徹粒子に熱処理によって消失する熱消失ポリマーを被覆したコアシェ ル粒子が相分離を起すことなく、このコアシェル構造を維持したまま遠心溶融紡糸されるため、効率良くカーボンナノ材料を製造できる。
技術概要
カーボンナノ材料の製造方法は、熱処理によって消失する熱消失ポリマー徹粒子を炭素前駆体ポリマーで被額したコアシェル粒子を、コアシェル粒子が相分離を起こさない温度まで加熱されかつ厚み方向に貫通する小孔が多数穿設された板状のヒータに遠心力によって押し当てて遠心溶融紡糸し、遠心溶融紡糸により得られた繊維を不融化処理した後、炭素化処理する。コアシェル粒子は、熱消失ポリマーから成る微粒子を炭素前駆体ポリマーで披覆したコアシェル構造を有する粒子が挙げられるが、このコアシェル構造は2層構成のコアシェル構造に限定されるものではなく、熱消失ポリマーから成る微粒子に炭素前駆体ポリマーを被覆し、更にその表面を熱消失ポリマーにより披覆した3層構造を有する粒子でもよい。更に、コアシェル構造を有するポリマーブレンドとして、多数の熱消失ポリマー微粒子中に炭素前駆体ポリマー微粒子が分散した粒子を用いる。遠心溶融紡糸装置に備えられたヒーターをコアシェル粒子が相分離を起こさない温度100℃以上〜270℃未満に加熱しつつ遠心溶融紡糸する。図1は、遠心溶融紡糸装置の概略図、図2は、コアシェル粒子を示す模式図、図3は、電子顧微鏡写真である。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 遠心溶融紡糸装置によれば、ヒータをコアシェル粒子が相分離を起こさない温度まで加熱すると共に、円板を回転駆動させてコアシェル粒子を溶融させながら遠心力を作用させて遠心溶融紡糸することができるため、コアシェル粒子が相分離することがなく、これによって効率良くカーボンナノ材料を製造するための繊維を製造できる。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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