出願番号 |
特願2007-503794 |
出願日 |
2006/2/15 |
出願人 |
国立大学法人山梨大学 |
公開番号 |
WO2006/088213 |
公開日 |
2006/8/24 |
登録番号 |
特許第4887501号 |
特許権者 |
国立大学法人山梨大学 |
発明の名称 |
極細フィラメントからなる不織布の製造方法 |
技術分野 |
繊維・紙、生活・文化 |
機能 |
材料・素材の製造、環境・リサイクル対策、安全・福祉対策 |
適用製品 |
極細フィラメントからなる不織布、生分解性不織布、生体内分解吸収性不織布、マルチ用・オムツ用・生体縫合補綴材・癒着防止材・人工皮膚・細胞培養基材などに使用される不織布 |
目的 |
地球環境の観点から、生分解性不織布が注目されている。それらは、不織布のカバリングパワーや保温性、オムツにおける触感等の点から、フィラメント径の小さな不織布が求められてきた。しかし、紡糸性や延伸性が悪いことから、フィラメント径の小さい不織布を簡便に低コストで製造することが困難であった。この技術は、特殊な装置を必要とせずに、全ての熱可塑性ポリマーより、簡便な手段で、高度に分子配向した極細フィラメントの不織布を製造する方法を提供する。 |
効果 |
高度に分子配向した極細フィラメントとすることで、高度な用途に展開が可能となった。生分解性ポリマーも繊維径を小さくすることができ、種々の用途で使用適正を増すことができた。結果として、包装用不織布やフィルター、衣料のほか、特に白血球を分離するためなどの医療用不織布にも使用され、また、延伸された生分解性フィラメントからなる不織布は、マルチ用不織布、オムツ用不織布等に使用され、また、生体内分解吸収性フィラメントからなる不織布は、癒着防止材等に使用できる。 |
技術概要
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この不織布の製造方法は、原フィラメントを、赤外線光束で加熱し、送風管により張力調整して延伸し、コンベア上に集積することよりなる。つまり、フィラメントの送出手段により原フィラメントが送り出される工程と、送り出されてきた原フィラメントが、赤外線光束により原フィラメントの軸方向に沿って上下4mm以内に加熱される工程と、加熱されたフィラメントが送風管に送られ、送風管によって1.5m/秒以上10m/秒以下であるエアーの風速により100倍以上に延伸される工程と、延伸されたフィラメントがコンベア上に集積される工程とを含む。原フィラメントは、リール等に巻き取られたものであってもよいし、紡糸過程に引き続き使用されるものでもよい。原フィラメントはPET、ナイロン或いはポリプロピレン等を含むが、生分解性フィラメントからなる不織布を得るのに特に好適である。原フィラメントは、赤外線加熱手段(レーザーを含む)により照射される赤外線光束により延伸適温に加熱される。狭い領域で急激に延伸することにより、高度の分子配向を伴った延伸を可能にする。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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