出願番号 |
特願2006-527797 |
出願日 |
2005/8/31 |
出願人 |
国立大学法人山梨大学 |
公開番号 |
WO2006/085404 |
公開日 |
2006/8/17 |
登録番号 |
特許第4882068号 |
特許権者 |
国立大学法人山梨大学 |
発明の名称 |
修飾シクロデキストリンのフィルム又はファイバー並びにその作成方法 |
技術分野 |
有機材料、繊維・紙、生活・文化 |
機能 |
材料・素材の製造、その他 |
適用製品 |
修飾シクロデキストリン、修飾シクロデキストリンフィルム、修飾シクロデキストリンファイバー、機能性フィルム又は機能性ファイバー |
目的 |
シクロデキストリンは包接化合物を形成する能力を有し、この特性を利用して農薬、化粧品、食品等の分野に応用されている。また、シクロデキストリンは化学的な修飾により性質を変えることができ、超分子としてシクロデキストリンの特性である分子包接能が注目されている。包接化合物自体でフィルムやファイバーを製造することが可能になれば、超分子系材料の実用化が実現され、幅広い分野への応用が期待される。この技術は、修飾シクロデキストリンのフィルム及びファイバー並びにその製造方法を提供する。 |
効果 |
この修飾シクロデキストリンのフィルム及びファイバーは、オブラートのような包装フィルム(例えば食品や薬物を包むフィルムや、食品が漏れだすと色変化するようなパッケージ)、抗菌フィルム、アルコールなどを包接して色変化するセンシングフィルム、環境(pH)をモニターするフィルム、賞味期限インジケータ等、医薬、食品、農薬等において幅広い用途が期待できる。 |
技術概要
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この技術は、修飾物質で修飾されたシクロデキストリンが、分子間で高次に会合した修飾シクロデキストリンフィルム又はファイバーに関する。かかる高次会合を実現するには、シクロデキストリンに導入する修飾物質として、シクロデキストリンとの会合定数が高い分子を用いることが重要で、シクロデキストリンとの会合定数が10↑3モル↑−↑1以上であることが望ましい。会合定数が10↑3モル↑−↑1以上あれば、色素、食品成分、医薬品、光機能材料等の様々なものを導入することができ、導入した修飾物質の種類や性質により作製したフィルムやファイバーに様々な機能を付与することができる。特に、p−メチルレッドで修飾されたα−シクロデキストリンが好ましい。また、シクロデキストリンへの修飾物質の導入の際のシクロデキストリンと修飾物質の連結部位は、アミド結合やイミン結合等のように剛直な結合が望ましい。連結部位が柔軟な結合の場合には、修飾物質を自分のシクロデキストリン空洞に取り込んだ自己包接型構造となり、フィルム化やファイバー化が困難になる。修飾シクロデキストリンを溶媒(望ましくは水)に溶解し、濃縮し、高次会合せしめてフィルム又はファイバーとする。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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