糖鎖あるいは複合糖質の解析装置

開放特許情報番号
L2005009764
開放特許情報登録日
2005/10/21
最新更新日
2015/9/21

基本情報

出願番号 特願2005-184171
出願日 2005/6/23
出願人 独立行政法人産業技術総合研究所
公開番号 特開2007-003357
公開日 2007/1/11
登録番号 特許第4565237号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 糖鎖あるいは複合糖質の解析装置
技術分野 食品・バイオ
機能 検査・検出
適用製品 糖鎖あるいは複合糖質の解析装置
目的 より簡便に、高速、高感度、かつ高精度に糖鎖あるいは複合糖質、又はこれらを含有する試料を解析する装置及び該装置に装着するマイクロアレイ基板を提供する。
効果 この解析装置により、レクチン等の糖鎖結合性タンパク質と糖鎖間の平衡状態での相互作用情報を精密に解析する上での大きな問題点であったプローブ溶液の洗浄除去操作が不要となり、従来法では洗浄時に洗い流されてしまうような弱い相互作用をも検出することが可能となった。
技術概要
糖鎖結合性タンパク質を複数種配置固定した導光性材料からなる基板と、基板の側部端面に光を導入し、基板表面にエバネッセント波を発生させて蛍光標識を励起する手段と、手段により生じた蛍光の強度を糖鎖結合性タンパク質の配置位置毎に測定する蛍光強度測定手段とを有する、糖鎖あるいは複合糖質の解析装置である。レクチン等の糖鎖結合性タンパク質を複数種配置固定した導光性材料からなる基板1と、基板の側部端面に光を導入し、基板表面にエバネッセント波を発生させて蛍光標識を励起する手段2、2’と、手段により生じた蛍光の強度を糖鎖結合性タンパク質の配置位置毎に測定する蛍光強度測定手段3とを有し、基板1は、基板載置手段4上に着脱自在に載置され、基板載置手段は、基板上に生じた蛍光を遮蔽することなく、蛍光強度測定手段に導くため、枠体からなることが好ましい。エバネッセント波は、物質境界面で光が全反射するとき発生するが、この全反射させるための入射角は、物質・材料によって異なる。種々の材料基板に対応するよう入射角度を調製するため、蛍光標識励起手段2、2’は、基板側部端面に対する光導入角度を調節可能に設ける。図は、解析装置の一例を示す図である。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

アピール情報

導入メリット 【 】
改善効果1 糖鎖結合性タンパク質−糖鎖間の相互作用を溶液中で平衡状態のまま観察する手段が初めて実用化された。この装置の使用により、従来のレクチンブロットのような結合の有無(0か1か)ではなく、中間部分の情報、すなわち結合の強度情報を得ることができる(例えば0から6段階)。このことはn種の糖鎖結合性タンパク質−糖鎖間の相互作用において、従来は2↑n通りであった情報量が6↑n通りへと格段に増したことを意味する。
改善効果2 この技術は今後さらに高密度化、高精度化していくことにより糖鎖構造解析、及び関連するその他の糖鎖工学諸分野の発展に大きな貢献をもたらす。
改善効果3 さらには、様々な用途に向け糖鎖結合性タンパク質−糖鎖間の相互作用解析用のアレイを作製することで、例えば、血液・体液・組織抽出物等の原液または希釈溶液等の生体試料中の糖タンパク質の糖鎖及びその量比等を解析することにより、種々疾病の診断・判定へ利用でき、また、糖タンパク質製剤の品質管理等への広い応用が可能である。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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