出願番号 |
特願平10-315418 |
出願日 |
1998/10/19 |
出願人 |
独立行政法人農業工学研究所 |
公開番号 |
特開2000-120052 |
公開日 |
2000/4/25 |
登録番号 |
特許第3303049号 |
特許権者 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
発明の名称 |
淡水貯留池への魚類の遡上システム |
技術分野 |
土木・建築、生活・文化 |
機能 |
環境・リサイクル対策、その他 |
適用製品 |
魚道、淡水貯留池、水田、農業用排水路 |
目的 |
簡素な構成で小型魚類が容易に遡上することができる淡水貯留池への魚類の遡上システムを提供する。 |
効果 |
本発明により、大型魚魚類だけでなく、小型魚類も越流部を容易に遡上することができ、水田または休耕田側で産卵・生息することができる。このため貯留池に生息する生物の多様性が増す。また潜孔を水が流下するレベルに維持することにより小型魚類のみを遡上させることができるので、淡水貯留池における肉食性大型魚の侵入を阻止するので、小型魚類の産卵時期に食害されるのを防止することができる。 |
技術概要 |
堰の内側に淡水を貯留する水田または休耕田のような貯留池と、この貯留池の水位より低位で水位差が数十センチから1メートル程度に及ぶ水路とを接続する魚道を備える。貯留池にポンプにより淡水が供給され水位が上昇すると、魚道の隔壁上流側の水が越流部を越えて下流部に流れ下り、水路に流入する。ポンプが貯留池側の水位を、越流部における隔壁上下流側水位差を小型魚類が遡上可能な深さに達するまで上昇させ、ほぼそのレベルを維持すると、小型魚類は越流部で流れに打ち勝って跳躍あるいは落下水流の遊泳により上流側に遡上することができる。本発明のもう1つの特徴は、魚道の隔壁に形成された潜孔が水面下に没し、水が潜孔から下流側に流れ下り水路に流入する。ポンプが貯留池の水位を、潜孔が水中に没するレベルに達するまで上昇させ、そのレベルを維持すると、潜孔は小型魚類が遡上可能な流量を流出させる大きさに形成されているので、小型魚類の遡上のみを許容し、大型魚類の遡上を阻止するので、小型魚類の産卵時期に肉食魚による稚魚・仔魚・小型成魚の食害を防止することができる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
実施権条件 |
平成10年6月29日付特総第1173号特許庁長官通達「特許権等契約ガイドライン」に基づき、案件ごとに協議のうえ決定。 |
|