出願番号 |
特願平10-209704 |
出願日 |
1998/7/24 |
出願人 |
農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長 |
公開番号 |
特開2000-038514 |
公開日 |
2000/2/8 |
登録番号 |
特許第2972877号 |
特許権者 |
農林水産省蚕糸・昆虫農業技術研究所長 |
発明の名称 |
高分子素材のドープ、高分子素材からなるマイクロビーズおよびそのビーズの製造方法 |
技術分野 |
有機材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
徐放材、マイクロカプセル基材、医薬補助材、家畜飼料、養魚餌料、土壌改良材、ミサイルキャリアー、化粧ファンデーション用素材、免疫担体、人工種子用包埋剤 |
目的 |
粒径のバラツキが無く、微細なタンパク質のような素材からなるマイクロビーズ、およびその有効な製造方法、ならびにビーズを製造するためのタンパク質のような高分子素材のドープを提供する。 |
効果 |
本発明のタンパク質マイクロビーズに、例えば生理活性物質、抗生物質、酵素、医薬品、毒素等の有効成分を包含・担持・封入せしめることにより各種産業分野で有効に利用できる。利用形態は例えば、徐放体、マイクロカプセル基材、クロマトグラフィー用充填材、細胞培養用担体、医薬用補助材、生物防除材、ファインケミカル分野での利用、特定患部の治療のためのミサイルキャリアー、薬物デリバリーシステム用担体、化粧ファンデーション用素材、免疫担体等が挙げられる。 |
技術概要 |
絹タンパク質を溶解する際に、絹タンパク質分子間の水素結合を切断しつつ溶解に伴う絹タンパク質の分子量低下を抑え、かつ絹タンパク質の高分子性の低下を防止させることが可能なジクロロ酢酸等の第一溶媒と、その第一溶媒と相溶性があり、溶解処理に伴う絹タンパク質の分子量低下を抑えつつ、絹タンパク質の溶解性を向上させる働きを有する塩化メチレン等の第二成分溶媒を選定した。第一溶媒と第二溶媒との混合比率が体積比で50−95:50−5%である混合溶媒に絹タンパク質を溶解してドープを作製する。このドープを細孔ノズルから凝固溶中に滴下し、凝固させて、絹タンパク質マイクロビーズを調製する。その際、上記ドープに塩化ナトリウム等の中性塩を添加し、凝固後に溶出させれば、得られるビーズは多孔質状となる。前記細孔ノズルの口径、高分子素材のドープ濃度、ノズル押出し圧力、凝固浴の溶媒濃度、凝固浴の種類、凝固溶中での高分子素材ビーズの放置時間等を任意に変えることによって、得られる高分子ビーズの直径を所望の値に任意に変化させることが可能である。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
|
特許権実施許諾 |
【可】
実施権条件 |
平成10年6月29日付特総第1173号特許庁長官通達「特許権等契約ガイドライン」に基づき、案件ごとに協議のうえ決定。 |
|