ステンレス鋼の結晶粒子微細化処理による超塑性発現加工法及び超塑性発現加工用ステンレス鋼材の製造方法

開放特許情報番号
L2000005213 この特許の事業構築のヒントや可能性をご覧頂けます
開放特許情報登録日
2000/8/12
最新更新日
2015/8/11

基本情報

出願番号 特願平10-005582
出願日 1998/1/14
出願人 工業技術院長
公開番号 特開平11-199925
公開日 1999/7/27
登録番号 特許第2916619号
特許権者 国立研究開発法人産業技術総合研究所
発明の名称 ステンレス鋼の超塑性加工法及び超塑性加工用ステンレス鋼材の製造法
技術分野 機械・加工、金属材料
機能 材料・素材の製造、加熱・冷却
適用製品 伸び率600%にも及ぶオーストナイト系超塑性ステンレス鋼材の提供によるステンレス鋼加工の生産性の向上。
目的 本発明者らは既に特願平9―75179号において超塑性加工用オーステナイト系ステンレス鋼材の製造法を明らかにしているが、この際超塑性加工を行う直前の工程は、冷間加工から続く高温での焼なまし処理であり、この焼なまし工程とそのための加熱設備を必要とする。そこで、結晶粒微細化処理のための焼なまし温度と超塑性挙動を発現する加工温度がほぼ等しいことに着目し、焼なまし工程を省略することにより、生産性の向上をはかることを目的とする。
効果 本発明のステンレス鋼の超塑性加工法は、被加工材を超塑性材に調整するための熱処理工程を省略したので、そのための加熱設備を不要とし、生産性の向上がはかれる。また従来の超塑性ステンレス鋼材である二相ステンレス鋼と比較して、一般的な鋼種でありリサイクルに有利である。二相ステンレス鋼の超塑性挙動発現温度が1000℃以上と高温であり、使用可能な金型等設備条件が極めて制限されるが、本発明の超塑性オーステナイト系ステンレス鋼材は約700℃で超塑性を発現するので、設備条件が有利。
技術概要
本発明のステンレス鋼の超塑性加工法は、オーステナイト系ステンレス鋼にMs点(この温度に冷却するとマルテンサイト変態を生じる)以上でMd点(この温度以下で加工するとマルテンサイト変態を生じる)以下の温度範囲で85%以上の塑性加工を加えてマルテンサイト(α’)を導入し、これを焼なまし工程を行うことなくそのままAs点(α’がオーステナイトγに逆変態する温度)以上の温度で超塑性加工することを特徴とする。この方法は、結晶粒微細化のための最終焼なまし温度と超塑性挙動発現のための温度がほぼ等しいために成立する。この方法によれば、超塑性加工中に組織が時間の経過と共に、α’単相→α’/γ二相→γ単相と変化するが、γ単相よりもα’/γ二相の方が変形に要する応力が低下し、結果として加工が速く進行する。また超塑性加工用ステンレス鋼材の製造法は、Ms点以上Md点以下の温度範囲で85%以上の塑性加工を加え、次にAs点以上の温度でマルテンサイトが1%未満となる時間焼なましを加え、さらにMs点以上Md点以下の温度範囲で85%以上の塑性加工を加えることを特徴とするもので、この鋼材はAs点以上で超塑性を発現する。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

技術供与

掲載された学会誌 【有】
掲載学会誌名1 鉄と鋼 83(1997)、NO.3 43〜46pp
掲載学会誌名2 鉄と鋼 80(1994)、NO.3 67〜71pp(関連)
その他の開示 【有】
その他1 材料とプロセス 10(1997)634
その他2 特願平9−75179号

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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