出願番号 |
特願平10-083561 |
出願日 |
1998/3/30 |
出願人 |
工業技術院長 |
公開番号 |
特開平11-278840 |
公開日 |
1999/10/12 |
登録番号 |
特許第2899695号 |
特許権者 |
国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
発明の名称 |
酸化物高温超伝導体の作製法 |
技術分野 |
金属材料、無機材料、機械・加工 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
CuTi系銅酸化物高温超伝導体の低圧合成法による量産化技術。超伝導エネルギー技術、超伝導エレクトロニクス、超伝導ベアリング、フライホイル用超伝導ベアリング |
目的 |
従来、銅系超伝導材料は、20000気圧を超える超高圧で合成されていたが、本発明は大がかりな超高圧装置を用いることなく量産に適した低圧合成法で作製することを目的とする。 |
効果 |
本技術は、従来の高圧法に比して100分の1以下の低圧力で、Cu系のぺロブスカイト型酸化物高温超伝導体を合成出来るものであり、この超伝導体の臨界温度(Tc)は100Kを超へるものが得られている。大がかりの高圧設備を必要としないため、大量生産が可能となる。原料として、銅酸化物にタリウム酸化物を併用したことにより、反応促進効果、構造安定化効果、臨界温度向上効果が得られたと解されている。 |
技術概要
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本技術は、大がかりな超高圧装置を用いることなく、従来の高圧法の100分の1以下の低圧合成法によりCuを主体とする酸化物高温超伝導体の作製法に関する。Ba↓2CauCu↓1↓+↓uOv(0<U<2.0、V=2U+4〜2U+6)の組成の前駆体粉末を用い、これに銅(Cu)及びタリウム(Tl)の酸化物の粉末を混合して、Cu↓1↓−↓xTl↓xBa↓2Ca↓1↓+↓pCu↓2↓+↓pOy(0<X≦1,0≦P≦1)の仕込み組成の原料を調整し、ホットプレスしてCu↓1↓−↓xTl↓xBa↓2Ca↓1Cu↓2Oyの單相、またはこれとCu↓1↓−↓xTl↓xBa↓2Ca↓2Cu↓3Oyとの混相からなる層状ペロブスカイト構造を有する酸化物高温超伝導体を合成する。ホットプレスの条件は、加圧力を0.5ton/cm↑2好ましくは、0.7〜1ton/cm↑2、温度800〜1200℃、時間は0.5〜16時間で行なう。本製法は、原料に銅酸化物と共に一部タリウム酸化物を用いることにより低圧化を達成出来たものと解されている。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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