加熱器具用コーティングおよびその製造方法
基本情報
出願番号 | 特願2022-080565 | ||||||
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出願日 | 2022/5/17 | ||||||
出願人 | 茂 啓二郎 | ||||||
公開番号 | |||||||
公開日 | 2023/8/21 | ||||||
発明の名称 | 加熱器具用コーティングおよびその製造方法 | ||||||
技術分野 | 金属材料、食品・バイオ | ||||||
機能 | 表面処理、材料・素材の製造、環境・リサイクル対策 | ||||||
適用製品 | 調理器具 ステンレス製品 | ||||||
目的 | 多くの加熱器具、特にフライパンは粘着防止のために多くがフッ素樹脂でコーティングされています。しかし、フッ素樹脂のリサイクルや焼却が難しく、廃棄時に環境への負荷が大きいという問題があります。そのため、粘着性が低く耐熱性に優れたステンレスが代替素材として注目されていますが、非粘着性と高温時の黄変に関する問題が残っています。本発明は、これらの問題を解決するために、炭酸ジルコニウムアンモニウム水溶液に基づく酸化ジルコニウムコーティングを提案しています。 | ||||||
効果 | 従来の酸化ジルコニウムのコーティング方法では、ジルコニアゾルをステンレス表面に塗布し、400℃以上で焼成することが一般的でした。しかし、この方法は400℃でステンレスが変色するという問題を抱えていました。そのため、不活性ガスを使用した加熱などの複雑な工程が必要でした。本発明によれば、ジルコニアゾルの代わりに炭酸ジルコニウムアンモニウム水溶液を使用することで、約250℃の加熱だけで酸化ジルコニウムのコーティングが可能になり、大気中での加熱でも変色はほとんど起こりません。 | ||||||
技術概要 |
代表的な特許請求の範囲
【請求項1】 加熱器具表面上に形成されたコーティングであり、これには酸化ジルコニウムが96重量%以上含有されており、かつ不純物として含まれるSi, C, P, Mg, Li, Na, K, Nの各元素の含有量が1重量%以下であり、このコーティングの器具表面での酸化ジルコニウム積層重量が1平方メートル当たり100〜500mgであり、有機物の焦げ付きを防止するコーティング。 【請求項3】 炭酸ジルコニウムアンモニウムに1重量%以上の有機物を含まない水を加えて攪拌して塗布液とした後、これを酸化ジルコニウムが1平方メートル当たり100〜500mgになるようにステンレス表面に塗布した後、400℃以下で加熱してコーティングを表面に密着させる加熱器具用コーティングの製造方法。 【請求項5】 前記コーティングは炊飯用の釜の内面に形成されたコーティングであり、これには酸化ジルコニウムが96重量%以上含有されており、かつ不純物として含まれるSi, C, P, Mg, Li, Na, K, Nの各元素の含有量が1重量%以下であり、このコーティングの酸化ジルコニウム積層重量が1平方メートル当たり100〜500mgである米飯の粘着を防止するコーティング。 |
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イメージ図 | |||||||
実施実績 | 【有】 【有】 ホームページに詳しく記載しています。本文下方にある出展実績欄のURLを参照してください。または、ブラウザーで「EMMARINI」と入力して検索していただき、さらにトップページ右上の虫眼鏡マークから「ステンレス」と入力して検索してください。 | ||||||
許諾実績 | 【無】 | ||||||
特許権譲渡 | 【可】 | ||||||
特許権実施許諾 | 【可】
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アピール情報
導入メリット | 【改善】
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アピール内容 | 【コーティング方法が簡単】スプレー、刷毛塗り、ディップなど、さまざまなコーティング方法が適用可能です。最も簡単な方法はディップで、脱脂洗浄した基材を水系のコーティング液に浸漬し、引き上げた後、液切りを十分に行います。その後、250℃以上で焼き付けます。工業用途だけでなく、この方法は簡単なので、家庭のキッチンでも実施可能です。
【基本性能】 鉛筆硬度:2H〜4H(基材ステンレス2B〜HB)。 耐沸騰水:30日間の浸漬でも異常はありません。 耐アルカリ性洗剤(pH10):使用可能です。食洗器対応可能です。 耐酸性調理:レモンジュース原液やお酢原液(pH2)での加熱調理は不可ですが、10倍に希釈すれば可能です。常温では問題ありません。また、トマト缶原液(pH3以上)での加熱調理も可能です。 。 【調理の使い方】 フライパンでは、250~300℃程度に予熱してから食材を投入すると、食材がこびりつきにくくなります。少量の油をひくとさらにこびりつきにくくなります。食材を投入した後は弱火にします。この投入時の高温が食感を良くします。特に、初期の300℃の高温での調理は、フッ素樹脂加工フライパンでは体験できない旨さです。調理中食材がこびりついた場合は、水か油を加えるか、フライパンの底を冷やすと、ステンレスと食材の熱伝導度と熱膨張率の差により、食材がはがれやすくなります。冷凍餃子も、250℃に予熱してから並べるとくっつきません。目玉焼きは、250℃に予熱してから油をひかずに卵を入れ、最後に濡れ布巾でフライパンの底を冷やすと、きれいにはがれます。パエリアのような蒸らさない炊飯でも、フライパンの底を冷やすと、おこげもはがれやすくなります。 【お手入れ】: 焦げ付いた場合のお手入れは、フライパンの中でお湯を沸かすと、親水性により汚れがはがれやすくなります。しつこい汚れにはメラミンフォームを推奨します。研磨剤(アルミナ粉)入りたわしやスチールウールは傷がつくため、使用は避けてください。 |
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出展実績 | ホームページを作成しています。https://emmarini.com
トップページ右上の虫眼鏡マークから「ステンレス」で検索してください。 ステンレスフライパンの特集記事はこちらです。https://emmarini.com/zirconia-or-silica-stainless-steel-fryingpan/ ブログではジルコニア以外にもシリカコーティングについて紹介しています。シリカコーティングについてのアルミ基板への処理についての特許は権利化されており、こちらも開放しています。詳しくはこちらです。https://emmarini.com/patent-release/ |
登録者情報
登録者名称 | |
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技術供与
ノウハウ提供レベル |
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マニュアルの開示 | 【有】
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サンプルの開示 | 【有】
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コンサルティング | 【可】
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その他の情報
関連特許 |
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