アルミニウムおよびアルミニウム合金製器具およびその製造方法

開放特許情報番号
L2024000240 この特許をより詳しくイメージできる、登録者からの説明資料をご覧頂けます
開放特許情報登録日
2024/2/14
最新更新日
2024/2/27

基本情報

出願番号 特願2021-160205
出願日 2021/9/30
出願人 茂 啓二郎
公開番号 特開2022-059585
公開日 2022/4/13
登録番号 特許第7426029号
特許権者 茂 啓二郎
発明の名称 アルミニウムおよびアルミニウム合金製器具およびその製造方法
技術分野 生活・文化、金属材料、無機材料
機能 食品・飲料の製造、環境・リサイクル対策、表面処理
適用製品 調理器具 アルミ製品
目的 アルミ製品の表面処理方法として、フッ素樹脂コーティングや陽極酸化被膜(アルマイト)が一般的に使用されています。これらの方法は、アルミ製調理器具に使用されますが、高温強火調理の炒め物や焼き物には適していないという問題があります。フッ素樹脂コーティングはこびりつきにくいという長所がありますが、廃棄時の環境負荷が大きく、リサイクルも困難であるという問題があります。一方、陽極酸化被膜は環境適合性が良いですが、フッ素樹脂よりも耐熱性が低いという問題があります。
効果 本発明は、アルミ製調理器具に強力に固着するシリカを用いています。これはフッ素樹脂や陽極酸化被膜よりもはるかに耐熱性と耐熱衝撃性に優れているため、強火での高温調理に適したフライパンを提供します。さらに、耐熱水性、耐酸性、耐アルカリ性、耐摩耗性にも優れています。また、沸騰水道水による黒色発色を保護することができるため、食品衛生法に適応する黒とシルバーの描画デザインが可能です。シリカの表面は親水性があるため、洗剤を使わずに簡単に洗浄することができます。さらに、250℃で予熱すると食材がこびりつきにくくなります。
技術概要
【請求項1】調理器具として使用可能なアルミニウム製またはアルミニウム合金製器具であって、この表面は陽極酸化処理されておらず、その表面の全体または一部は、透明な無機酸化物層によって被覆されており、前記無機酸化物層の厚さは、2.8μm以下であり、前記無機酸化物層はケイ酸と、リチウムイオンと、ナトリウムイオンと、カリウムイオンを含み、前記ケイ酸は、前記無機酸化物層1平方メートル当たりにSiO2換算値で100〜3000mgが含まれ、前記リチウムイオンのLi2O換算値での重量は、前記ケイ酸のSiO2換算値での重量100に対し、1〜16の重量比をなし、前記リチウムイオンのLi2O換算値での重量と、前記ナトリウムイオンのNa2O換算値での重量と、前記カリウムイオンのK2O換算値での重量と、を合計した重量は、前記ケイ酸のSiO2換算値での重量100に対し、10〜36の重量比をなす、ことを特徴とする。さらに、前記表面は、前記無機酸化物層によって被覆されるとともに陽極酸化反応でない化学反応によって着色されている部分を有している。
他請求項3
イメージ図
実施実績 【有】  ホームページに詳しく記載しています。また、フライパンに処理してEコマースで販売しています。出展実績欄のURLを参照してください。EMMARINIというブランド名です。
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】
実施権条件 1.ライセンシーは、第三者への実施権の許諾を行うことはできません。
2.ライセンシーは、実施製品の商品名をライセンサーに事前に通知し、商品には正当な特許実施権の証明と第三者による権利侵害防止のために登録商標「EMMARINI」を表示することが必要です。
3.ライセンシーは、契約終了後に在庫製品を廃棄することが求められます。
4.ライセンサーは、いかなる場合でも返金や損害賠償を行うことはありません。
5.ライセンシーは、争議を起こさない義務があります。
対価条件(一時金) 【要】100万円(下記1年間コンサルタント料を含む)
対価条件(ランニング) 【要】年間100万円(固定金額)

アピール情報

導入メリット 【改善】
改善効果1 【SDGs】本発明品はフッ素樹脂を使用しないためSDGsへの対応を強調できます。PFASの廃棄は深刻な環境問題となっています。さらに、本発明品は親水性があるため、汚れが落ちやすく、水ぶきで清潔を保つことができます。これはキャンプ用品としても理想的です。
改善効果2 【高温調理】フッ素樹脂、陽極酸化被膜、またはセラミックコーティングよりも、高温強火に耐えられ、かつ手入れが容易な素材が求められています。本発明品はセラミックコーティングを採用していますが、その薄さと優れた密着性により、熱衝撃に強く、高温強火調理が可能です。
改善効果3 【デザイン】本発明のシリカ系コーティングは透明であり、下地のアルミを黒染めすることにより、描画デザインが可能となります。簡単かつ安全な黒染めは、沸騰した水道水を使用してアルミが鉄とカルシウムを吸着し、黒変する現象を利用します。この黒化模様を保護できます。
アピール内容 【コーティング方法が簡単】スプレー、刷毛塗り、ディップなど、さまざまなコーティング方法が適用可能です。最も簡単な方法はディップで、脱脂洗浄した基材を水系のコーティング液に浸漬し、引き上げた後、液切りを十分に行います。その後、250℃以上で焼き付けます。この方法は簡単なので、自宅のキッチンでも処理可能です。

【デザイン】デザインは皆さんの創造力次第です。私自身はステンシル技法を愛用しています。これまでにない描画デザインが可能です。

【基本性能】
鉛筆硬度:6H〜9H(ただし、基材の焼鈍軟化に注意が必要です)。
耐沸騰水:30日間の浸漬でも異常はありません。
耐アルカリ性洗剤(pH10):室温で24時間経過しても異常はありませんが、加熱は避けてください。
耐酸性調理:レモンジュース原液やお酢原液(pH2)での加熱調理は不可ですが、10倍に希釈すれば可能です。常温では問題ありません。また、トマト缶原液(pH3以上)での加熱調理も可能です。 耐汚染性:油性インクの汚れは水拭きで除去可能です(有機溶剤は不要です)。

【調理の使い方】 フライパンでは、250~300℃程度に予熱してから食材を投入すると、食材がこびりつきにくくなります。少量の油をひくとさらにこびりつきにくくなります。食材を投入した後は弱火にしないと焦げてしまいます。この投入時の高温が食感を良くします。特に、300℃の高温での調理は、フッ素樹脂加工フライパンでは体験できません。調理中食材がこびりついた場合は、水か油を加えるか、フライパンの底を冷やすと、アルミと食材の熱伝導度と熱膨張率の差により、食材がはがれやすくなります。冷凍餃子も、250℃に予熱してから並べるとくっつきません。目玉焼きは、250℃に予熱してから油をひかずに卵を入れ、最後に濡れ布巾でフライパンの底を冷やすと、きれいにはがれます。パエリアのような炊飯でも、フライパンの底を冷やすと、おこげもはがれやすくなります。

【お手入れ】: 焦げ付きのお手入れは、フライパンの中でお湯を沸かすと、親水性により汚れがはがれやすくなります。しつこい汚れにはメラミンフォームを推奨します。研磨剤(アルミナ粉)入りたわしやスチールウールは傷がつくため、使用は避けてください。
出展実績 ブログを作成しています。https://emmarini.com
また、ブログショップに作品を展示販売しています。
https://emmarini.thebase.in

登録者情報

登録者名称 茂 啓二郎

技術供与

マニュアルの開示 【有】
マニュアル1 ブログに手作り方法を開示しています。出展実績欄のURLをご参照ください。
サンプルの開示 【有】
サンプル1 特許明細、本データベースおよびブログの記載事項と要求スペックが必ず一致するとは限りません。そこで、サンプルを一度ご評価していただいてから技術導入されることをお勧めします。
サンプル2 ご注文いただければ、ECサイトを通して有償で提供可能です。市販のアルミフライパンに半分コー処理することができます。これでコーティングのあるなしの比較が容易にできます。1個5万円負担お願い申し上げます。出展実績欄のURLを参照してください。。
コンサルティング 【可】
期間 1年間
コンサルティング料 【要】一時金100万円をお支払いいただければ、秘密保持契約の締結の上で、オンラインにて可能な限り技術的ご質問にお答えします。

事業化情報

質的条件
その他情報 【要】コーティング塗料販売会社を紹介可能です。この塗料は最適に調整済みですので、これを用いれば開発時間が短縮されます。塗料には特許実施料金は含まれていません。

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
Copyright © 2024 INPIT