技術概要
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多目的漁礁ブロックは、コンクリート製ベースブロックと、ベースブロック上に固定される二枚貝養殖空間形成用枠体とにより構成されるブロックである。 枠体は、複数本の金属製支柱とこれらの天部を連結する複数本の金属製桟材により成る構造物であり、複数本の金属製桟材の一の桟材とこれと対向する他の桟材とを間隔を空けながら平行に連結する線状材を有し、二枚貝養殖のための貝、又は貝籠は線状材に吊下される。 養殖の対象とする収穫生物は、アワビやサザエ等の磯定着タイプの貝、カキ、イガイ、ヒオウギガイのような2枚貝、ワカメ、コンブ、のような海藻類、であり、更に非回遊型の魚類、ウニ、ナマコ、等についてはそれらに、外敵から保護し、適切な産卵・孵化・生育の場所を提供するという多目的漁礁ブロックである。また、設置する海域が外海であって水深が20mを超えるような海底にも対応できるため、養殖漁業或いは栽培漁業の可能な地域が格段に拡大する。 ベースブロックは、この上面に取設される枠体の基礎となるものであるが、これ以外に、アワビやサザエ、ウニ、ナマコ等を定着させるという機能を有しており、更に非回遊型の魚類の隠れ家となる空間を提供できるようにしても良い。 |