出願番号 |
特願2006-217864 |
出願日 |
2006/8/10 |
出願人 |
国立大学法人豊橋技術科学大学 |
公開番号 |
特開2008-038233 |
公開日 |
2008/2/21 |
登録番号 |
特許第4961552号 |
特許権者 |
国立大学法人豊橋技術科学大学 |
発明の名称 |
高耐食性マグネシウム合金とその製造方法 |
技術分野 |
機械・加工、金属材料 |
機能 |
材料・素材の製造 |
適用製品 |
耐食性、融解エネルギー、リサイクル性、電子機器、家電製品 |
目的 |
実用マグネシウム合金の耐食性向上を目的とした酸化物層を形成する表面処理方法は、クロムやフッ素を用いているため、環境に対する負荷が大きく、また処理した材料のリサイクル性を損なう可能性があるために、クロムやフッ素を含まない、より環境負荷の小さい物質を用いた酸化物層の形成による耐食性の向上。 |
効果 |
マグネシウム合金においては、表面に形成された酸化物層により、良好な耐食性が得られる。このため、クロムやフッ素などの環境負荷の大きい物質を用いずに耐食性の向上が可能である。またリサイクルされた場合においても性能の劣化を起こさず、かつドロス等の廃棄物も比較的に容易に硝酸塩として再生し再利用可能である、という効果を持つ。 |
技術概要
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この技術は、表面にマグネシウムと希土類金属の両元素を含む酸化物層を形成し、良好な耐食性を示すマグネシウム合金である。マグネシウム合金を、硝酸マグネシウムと希土類金属硝酸塩の両成分を含む水溶液に浸漬した後、乾燥させて酸化物層を形成することができる。硝酸マグネシウムと希土類金属硝酸塩の濃度が、各々0.0001から0.01mol/dm↑3の範囲である水溶液を用いて、水溶液への浸漬時間が1から24時間の範囲であるとよい。また、酸化物層を形成したマグネシウム合金をリサイクルするため再溶解する場合、希土類金属酸化物はマグネシウム金属により還元されないため、ドロス中に濃縮される。少量の希土類金属がマグネシウム金属中に混入する可能性はあるが、この場合でも耐食性を悪化させることはなく、大きな問題とはならない。一方、再溶解で生じた希土類金属を含むドロスも、フッ化物等を含まず比較的容易に硝酸塩として再生し、再利用できる。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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