出願番号 |
特願2006-227773 |
出願日 |
2006/8/24 |
出願人 |
国立大学法人豊橋技術科学大学 |
公開番号 |
特開2008-052023 |
公開日 |
2008/3/6 |
登録番号 |
特許第5011526号 |
特許権者 |
国立大学法人豊橋技術科学大学 |
発明の名称 |
多和音の音名と音高推定手法 |
技術分野 |
電気・電子 |
機能 |
制御・ソフトウェア、検査・検出 |
適用製品 |
音楽信号を楽譜に書き起こす処理、計算機、自動採譜システム、和音 |
目的 |
4和音以上の多和音についても、その各音高を精度良く推定する手法を開発することは、実用的な採譜システムを実現するために是非必要とされる技術であることに鑑み、縦続接続くし形フィルタシステムを用い、フィルタ出力における振幅の変化や周波数の変化から多和音の音高を推定する手法の提供。 |
効果 |
くし形フィルタは、周波数軸上に等間隔の零点を有しており、単音による音楽信号に含まれる全調波成分を除去する性質を有する。この性質を利用し、各音高に対応するくし形フィルタの出力から零出力を検出することにより、音高の推定が可能となる。また、くし形フィルタは遅延器のみを用いて構成されるため、時間領域においてはサンプル点間の差分のみで処理が可能であり、演算量の削減および処理系の簡単化を図ることができる。 |
技術概要
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この技術は、くし形フィルタの入出力周波数比に注目し、その周波数比の大きな変化点を示すくし形フィルタから、対応する音名(C、C#、・・・、Bなど)が推定され、さらに、そのくし形フィルタの次数を各オクターブに対応するように変化させ、その出力波形の変化(振幅変化か周波数変化)からその音のオクターブが推定され、多和音のうちの1音の音高が推定できる。このようにして推定した1音に対応したくし形フィルタを縦続接続くし形フィルタの先頭に移動させ、再度、波形の変化、すなわち振幅比や周波数比に注目して残りの音名(オクターブ推定の処理を含めると音高)の一つを推定し、再度このくし形フィルタを縦続接続くし形フィルタの先頭に移動させる。この操作を繰り返して、最終的に最初に移動させたくし形フィルタでの波形の変化に大きな変化が生じた時点で音高推定操作が終了する。そして、移動させたくし形フィルタから多和音の各音高が推定される。 |
実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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