多細胞生物の組織を培養下で徐々に乾燥させ完全に組織が脱水した後に、再び水を加え蘇生させる常温乾燥保存方法

開放特許情報番号
L2004008336 この特許の事業構築のヒントや可能性をご覧頂けます
開放特許情報登録日
2004/10/15
最新更新日
2016/8/1

基本情報

出願番号 特願2003-072585
出願日 2003/3/17
出願人 独立行政法人農業生物資源研究所、奥田 隆、渡邊 匡彦、黄川田 隆洋
公開番号 特開2004-275107
公開日 2004/10/7
登録番号 特許第3819862号
特許権者 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
発明の名称 多細胞生物の組織の常温乾燥保存方法
技術分野 有機材料、その他
機能 材料・素材の製造、加熱・冷却
適用製品 多細胞生物(ネムリユスリカ)の組織(臓器、食肉、生鮮野菜)の常温(室温程度)乾燥保存方法、昆虫の継代飼育、昆虫の大量増殖、観賞魚の生餌の安定供給
目的 多細胞生物の組織を培養下で徐々に乾燥させ、完全に組織が脱水した後に再び水を加え蘇生させる常温乾燥保存方法を提供する。
効果 本発明により、ネムリユスリカの室内継代飼育方法を確立できたこと、さらにネムリユスリカの実験室内での乾燥休眠の誘導条件を決定したことによってこの虫の大量増殖が容易になった。このことにより観賞魚のための長期乾燥保存が可能な生餌の供給が可能となった。そして、この技術を応用することによって脊椎動物の臓器の保存技術の開発に資することができる。さらには、生命のしくみ、乾燥耐性、耐熱耐性、耐寒性等の整理理的なメカニズムを教えるための教材としても有用である。
技術概要
 
ネムリユスリカの多細胞生物の組織を熱処理した昆虫(カイコ)の体液培地に浸漬し48時間以上乾燥させる、またはその多細胞生物の幼虫が入った乾燥容器を湿度5%以下のデシケーター内に入れ乾燥容器内の蒸留水を220〜230μl/24時間の割合で蒸発させる多細胞生物の組織の常温乾燥保存方法である。なおネムリユスリカの幼虫の飼育方法は、湿度:80%,光周期:13時間(明期)、11時間(暗期)、密度:ボトル当たり1〜2卵塊で、蒸留水と2%牛乳+1%寒天の入った幼虫飼育容器に飼育し、エアレーションを常時行う。また、その成虫の飼育方法は、湿度:80%、光周期:13時間(明期)、11時間(暗期)、密度:成虫飼育容器に20ペア(計40個体)以上の成虫を入れる。産下された卵塊は幼虫飼育容器の方へ移す。
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
希望譲渡先(国内) 【否】 
特許権実施許諾 【可】
実施権条件 平成10年6月29日付特総第1173号特許庁長官通達「特許権等契約ガイドライン」に基づき、案件ごとに協議のうえ決定。

登録者情報

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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