出願番号 |
特願2007-085659 |
出願日 |
2007/3/28 |
出願人 |
公益財団法人鉄道総合技術研究所 |
公開番号 |
特開2008-239446 |
公開日 |
2008/10/9 |
登録番号 |
特許第5091519号 |
特許権者 |
公益財団法人鉄道総合技術研究所 |
発明の名称 |
ジオポリマー組成物及びその製造方法 |
技術分野 |
無機材料、土木・建築 |
機能 |
材料・素材の製造、環境・リサイクル対策 |
適用製品 |
ジオポリマー組成物、ジオポリマー組成物の製造、コンクリートやモルタルに代わる構造体材料、建設用・土木用・構造体形成用部材 |
目的 |
ポルトランドセメントの主原料は石灰石で、焼成に際しCO↓2を排出するという問題がある。一方、フライアッシュは、従来、その多くは産業廃棄物とされてきたが、石油代替エネルギーとして石炭使用量の増加とともに、フライアッシュ発生量も増加し、その有効活用が促されている。そこで、建設用・土木用・構造体形成用などに適し、CO↓2削減及び産業廃棄物有効利用の観点から、ジオポリマー法を用いた、コンクリートやモルタルに代わるジオポリマー組成物及びその製造方法を提供する。 |
効果 |
このジオポリマー組成物によれば、フィラーと、アルカリ活性剤と、骨材とを原料としたことで、アルカリ活性剤によって活性化されたフィラーがバインダーとなり原料混合物を結合できるため、従来のポルトランドセメントを使わずに、従来のコンクリートやモルタルに代わるジオポリマー組成物として用いることで、化学的に安定で強度の高い構造体を得ることができる。そのためCO↓2の排出量も削減できると共に、産業廃棄物からなるフィラーを用いたならば、廃棄物の有効活用となる。 |
技術概要
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このジオポリマー組成物は、フィラーと、アルカリ活性剤と、骨材とを原料とする。このジオポリマー組成物の製造法は、フィラーと、アルカリ活性剤と、骨材とを混合し、その混合物を反応させることからなる。フィラーは、アルカリ活性溶液で活性化されて重合固化する性質を持つ粉末である。その性質を利用したジオポリマー法によって、原料混合物を結合することができる。フィラーは、少なくともフライアッシュ、高炉スラグ、下水焼却汚泥のいずれかを含み、そしてアルカリ活性剤は、少なくとも水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムのいずれかを含むことが好ましく、骨材は、コンクリートやモルタルに一般的に使用される骨材を用いればよい。アルカリ活性剤はフライアッシュなどのフィラー及び骨材を練り混ぜる溶液であり、アルカリ量/水量のモル比は好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.15〜0.23の範囲である。アルカリ活性剤が水酸化ナトリウム溶液及び珪酸ナトリウム溶液からなる場合は、モルタルフロー値が15cm以上であることが好ましい。 |
イメージ図 |
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実施実績 |
【無】 |
許諾実績 |
【無】 |
特許権譲渡 |
【否】
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特許権実施許諾 |
【可】
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