セラミックス被覆層の分離方法及び分析方法

開放特許情報番号
L2010001331
開放特許情報登録日
2010/2/26
最新更新日
2015/8/6

基本情報

出願番号 特願2008-092116
出願日 2008/3/31
出願人 独立行政法人日本原子力研究開発機構
公開番号 特開2009-244153
公開日 2009/10/22
登録番号 特許第5035996号
特許権者 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
発明の名称 セラミックス被覆層の分離方法及び分析方法
技術分野 無機材料、電気・電子、機械・加工
機能 検査・検出
適用製品 セラミックス被覆層の分離方法、セラミックス被覆層の分析方法、高温ガス炉燃料におけるセラミックス被覆層の性能評価、高温ガス炉燃料の特性評価
目的 高温ガス炉燃料を構成する多重被覆粒子は燃料核にSiC等で多重に被覆した微小粒子であり、セラミックス被覆層であるSiCは核分裂生成物を粒子内部に閉じ込める役割を果たすもので、この性能はセラミックス被覆層の定比性(構成元素の原子比)測定で評価する。SiC被覆層の定比性測定では、酸化燃焼法によりこの被覆層のみを分離する。しかし、ZrCのような酸化雰囲気に活性な被覆層の場合、この方法を適用できない。そこで、酸化雰囲気に活性なセラミックス被覆層についても単独で分離し、定比性を求めることができる方法を提供する。
効果 このセラミックス被覆層の分離方法及び分析方法によれば、セラミックス被覆層が炭化ジルコニウム(ZrC)のような酸化雰囲気に活性なものであっても、単独で分離し、定比性を求めることが可能となる。この方法により高温ガス炉燃料におけるセラミックス被覆層の定性比を正確に求めることによって、高温ガス炉燃料の特性評価を効率良く行うことが可能となる。
技術概要
このセラミックス被覆層の分離方法は、少なくとも核、セラミックス被覆層及び除去層を含むセラミックス被覆粒子から核を除去する除去工程、核を除去したセラミックス被覆層及び除去層を研磨材により研磨する研磨工程、及びセラミックス被覆層と除去層及び研磨材とを溶液中で分離する重液分離工程を備えている。そして、セラミックス被覆層の分析方法は、このセラミックス被覆層の分離方法の重液分離工程に続き、分離したセラミックス被覆層の定性比を測定するための元素分析工程を備えている。研磨工程は、セラミックス被覆粒子に含まれる複数の層の硬度差を用いて、硬度の小さい層を研磨材により除去することが好ましい。重液分離工程は、セラミックス被覆層、除去層、及び研磨材の比重差を用いて、セラミックス被覆層のみを溶液中で分離することが好ましい。元素分析工程は、分離したセラミックス被覆層の各構成元素について元素分析により原子数を測定し、これらの比をもって定比性を求めるものとすることができる。また、分離したセラミックス被覆層を酸化させることにより変化した重量を測定することにより各構成元素の原子数を算出し、これらの比をもって定比性を求めることもできる。
イメージ図
実施実績 【無】   
許諾実績 【無】   
特許権譲渡 【否】
特許権実施許諾 【可】

登録者情報

登録者名称 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

その他の情報

関連特許
国内 【無】
国外 【無】   
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